前週は、米中間選挙、FOMCなどの重要イベントがありました。
そのため、終始落ち着きのない動きとなりましたが、終わってみればオセアニア通貨を除く主要通貨に対して小幅の米ドル高といった結果に。
リリーフラリーで上昇したドル円
ドル円は113.20近辺でスタート後、月曜日は狭いレンジに収束。火曜日には中間選挙前の思惑買いなのか株価が堅調に推移しているのを見ながら113.50近辺まで上昇しました。
そして水曜日の日本時間午前から米中間選挙の開票速報が流れるに従い、為替市場もせわしなく上下。
全体の流れとしては民主党優勢が伝えられると、トランプ共和党が声高に唱える減税を含めた景気対策への期待が萎んで株価軟調、ドル円も一旦は113円ちょうどまで下落。時間が経つにつれて、ほぼ予想通り下院は民主党が過半数を奪取。上院は共和党が予想より良好な結果で過半数を維持となり、為替市場も落ち着きを取り戻し始めました。
水曜日の米株市場がイベントをこなした後のリリーフ・ラリー(relief rally)で上昇となる中、ドル円も113.50まで上昇。木曜日にはFOMCで利上げ継続方針を受けて、114.10近辺まで上値を伸ばしました。
金曜日は一変し、中国株の下落に始まり、英国の保守党閣僚のジョー・ジョンソン運輸相の辞任などからリスクオフの雰囲気となり米株下落。。米金利低下となりドル円も113.80まで売り戻されて週末を迎えました。
FOMC後の米ドル買いで下落したユーロドル
ユーロ・ドルですが、1.1390近辺からスタートし、火曜までは中間選挙をにらんで1.1350から1.1440のレンジで推移しました。
水曜日には中間選挙後のリリーフ・ラリーで株が上昇。ユーロ円買いの流れになりユーロ・ドルも1.1500ちょうどまで上値を伸ばしました。
しかし、木曜日のFOMC後に米ドル買に転じると、Brexitを巡る不透明感も重石となり、木曜日、金曜日と売り続けられ1.1330台で引けました。
Brexit関連のヘッドラインで上下したポンドドル
ポンド・ドルは、週末にBrexitのディールに関して大きな進展との報道があり、前週の引け1.2970から1.3060と大きくギャップアップしてオープン。その後も米中間選挙後のリスクオンでポンド円買いに支えられ、水曜日には1.3170台まで上昇しました。
木曜日からはユーロと共に下落に転じ、金曜日に上記の英運輸省の辞任で、メイ首相が属する保守党内でBrexitディールをサポートする体制が一枚岩でないことが嫌気されて、1.2970近辺とほぼ前週の引けと変わらない水準で週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは0.71900近辺からスタートし、水曜日までのリスクオン局面では0.7300まで上昇となりました。
木曜日からやや米株市場が軟化するにつれて下落開始。金曜日は中国株の下落も重石となり0.7220台まで押し戻されて週末を迎えました。
米ドル高トレンドもポジションは控え目に
さて、中間選挙という大きなイベントを終えて市場の動きがどうなるか気になるところです。
中間選挙終了直後はよく言われるように、株式市場の上昇が見られ年末に向けてリスクオン市場の再来か!と思いきや金曜日には世界的に株式市場が下落と、やや不安定な動きが継続しています。
中国景気に下向きのサインが見られていることや、米企業の決算報告で半導体企業などが先行きに対して慎重な姿勢を示していることが重石となっているように見えます。
それに加えて、米国の政治の方向性やイタリア財政問題、Brexitネタとヘッドラインに事欠かないことから投資家全般に慎重な姿勢を保たざるを得ないといったところでしょう。
何とも歯切れが悪い感じですが、ポジションを控え目にやっていくしかないですかねー。
ただ大きな流れとしては、米国経済が頭一つ抜け出ており、FRBによる利上げ継続姿勢を背景とした米ドル高トレンドが発生していることは、ドルインデックスの動きから伺えます。
やはり対円や対ユーロで丁寧に米ドルを買っていくという戦略が有効なのかな、とも思います。
ユーロ・ドルの1.1300ブレイク、ドル円の115円到達などを目指す動きに勢いが出れば、もうひと相場大きい動きがあるかもしれませんね。
欧米のホリデーシーズンが間近に迫ってきています。トレーダー勢も最後の賭けに出やすい時期です。変な値動きが発生することも良くありますが、大きな流れを見失わずゆったり構えて稼ぎましょう!!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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