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アメリカのイラン核合意離脱の影響は?

トランプ大統領が「イラン核合意」からの離脱を発表し、近々追加制裁を行うとのニュースが出ました。

 

北朝鮮から3名のアメリカ人を解放させ、史上初の米朝首脳会談の日程が決定、とトランプ大統領の平和への功績が目に見え始めたところなのですが、「なぜ今なの?」って思いませんか?

 

イラン周辺の政治環境悪化か

本当のところはどうかわかりませんが、イランが実はこっそりこの合意に反して核兵器開発を進めているという噂(?)もあり、それを許さないというトランプ大統領の姿勢が根本にあると言われています。

 

また、このイラン核合意を破棄することにより、北朝鮮へ「核開発は許さないからな!」というけん制になっているという説も出ています。

 

すでにイラン軍がイスラエル軍に向けてロケット弾やミサイルを発射したという情報も入ってきており、情勢の悪化が心配ですよね。

 

イランの原油輸出制限で原油価格が上昇

もちろん経済面にも影響はすでに出てきており、原油は71ドルを超え、まだまだ上昇の気配を見せています。

 

イランからの原油が制限されているので、サウジアラビアが「じゃあ、増産するよ」と表明していますが、OPECでは原油価格上昇のために減産計画を遂行中ですので、これが原油価格の安定につながるかは微妙ですよね。

 

もちろん日本経済にも影響は出てきますので、景気の悪化も心配です。

 

イラン問題の影響を受けるトルコリラ

さてさて、イラン核合意からの離脱の影響を現在大きく受けている資産の1つがトルコリラで、かなりの乱高下を見せています。

 

今年1月にはトルコリラ円が30円を超えていたと思うのですが、ドドドっと右肩下がり。再び30円のラインを超えるのは難しそうですね。

 

高スワップ通貨なのでロングしたいところですが、むしろ20円割れするのでは?と言う人もいるくらいなので、無茶はしないようにしてくださいね。

 

ハイリスクなのでトルコリラの所持をお控えに

トルコの大統領エルドアン氏も、世間では「暴君」と呼ばれています。

 

なんと言ってもこの大統領の公約が「利下げ」ですので、中銀が「利上げするよ」と言ってもどうなるかわからないっていう不安は拭えないですよね。

 

さらにトルコという国の位置が、ヨーロッパに近いものの、シリア、イラン、イラクに接しており、政治的にも地政学的にもかなりリスクが高いことも頭に入れておかないといけません。

 

ちなみに2019年11月に予定されていたトルコの大統領&議会選挙ですが、なんとエルドアン大統領の鶴の一声で今年の6月、つまり来月に繰り上がりました。

 

もちろん、当選見込みの高さを鑑みての決断ですが、選挙後に導入すると言われている「権力がより強くなる大統領制」の発動を早めることが一番の狙いではないかと思います。

 

スワップポイントの高さで魅力のトルコリラですが、しばらくは今まで以上に十分に気を付けて取引をしていった方がよさそうです。

 

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