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サプライズも驚きもないFOMCとG20

昨日深夜にFOMC2日目が開催されましたが、特別な「サプライズ」もなく、想定内の動きと言ったところで終始しました。

 

ちょっと、拍子抜けですね。。。

 

パウエル議長にとっては就任後初めてのFOMCということだったので記者会見は注目の的に。結果的にはマーケットが「100%織り込み済み」と言っていたように0.25%の利上げでした。

 

今回のFOMCについては次回の「今週の相場観」にて詳しくご説明いたします!

 

さて、今回はせっかくのタイミングなので、パウエル議長とFOMCについておさらいをしていきたいと思います。

 

パウエル議長とは?

イエレンさんやその前のバーナンキさんと異なり、経済学の博士号は持たず、エコノミストのバックグラウンドも持っていません(これは40年ぶりだそう!)。

 

元弁護士であり、ウォール街での経験があります。「ミスター普通」なんて揶揄されていますが、トランプ政権下ではすごく大事なポイントな気がしますよね。

 

過激な決定はせず、周囲に意見を聞き、コンセンサスを重視するタイプのようです。

 

金融政策的には前議長であるイエレン氏と近いと言われており、トランプ大統領の政策にある「低金利」を支持する立場を取っています。

 

FOMCとは?

FOMCは「Federal Open Market Committee」の略称であり、日本語では「連邦公開市場委員会」と訳されています。アメリカの金融政策を決定する重要な会合です。

 

日本の仕組みに当てはめると、「日銀金融政策決定会合」に相当すると言えば、なんとなくイメージつきますよね。

 

アメリカの日銀にあたるFRB(連邦準備制度理事会)から選出された12名の委員から構成されています。内訳はFRB理事が7名、そして各地区のFRB総裁5名(シカゴ連邦準備銀行など)となっています。

 

議長はFRB議長が務め、副議長はニューヨーク連邦準備銀行総裁(現在はダドリー氏、ただ今年のどこかで退任予定)が務めます。

 

開催は毎月ではなく年に8回、そして議事録はFOMCから3週間後にリリースされます。

 

また今ではおなじみになっているFOMC後の記者会見ですが、実はこの会見は2011年4月から始まったもので、年に4回だけ開かれます。

 

今回のパウエル氏の記者会見はロイターによると「最も短く、ビジネスライクなもの」とありました。
パウエルFRB議長、最短会見に「ビジネスライク」の声|ロイター

 

まあ、今回は初めてということで、今後に期待、というところでしょうか。

 

具体的な施策がなくG20

また、仮想通貨に関する話し合いが注目されたG20が2日間の日程で閉幕しました。

 

共同声明では「ユーザーの保護、マーケットの健全性、脱税、マネーロンダリング、テロ資金に関する問題を提起する」とマイナス面についての懸念点をテーブルに出した、という感じで具体的な施策は出てこず。。。

 

7月にはもっと突っ込んだ議論がありそうです。

 

ちなみに今回のG20には麻生大臣は欠席。国会の集中審議に出席するためとのことですが、国会中継を見ていると、なんともモヤモヤが残りますよね……。

 

もっと、賢くこの問題をあぶりだす方法がないんでしょうか?

 

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