昨日、シリア攻撃のニュースが流れました。
フランス、イギリスも声明を発表し、「いよいよ戦争か!?」という緊張感の中、アメリカとロシアの対立関係が新たにクローズアップされ、一気に物々しくなってきました。
今回のことの発端は化学兵器を用いた攻撃があったとのことでした。実際、小さな子どもが治療を受けている写真が公開されており、本当にいたたまれない気持ちになります。いつでも一番の犠牲者は何の罪もない人なんですよね。。。
化学兵器の使用には断固抗議をすべきですが、ミサイルなどを利用した攻撃はまたこのような一般市民の犠牲を生みます。なんとか戦争状態だけは回避して欲しいと願ってやみません。
戦争がドル円に対する影響の歴史データ
このニュースに伴い、ドル円は一時106円半ばまで下落しましたが、この動きは限定的だったようです。
絶対起きてほしくはないのですが、実際に戦争が起きてしまうと、為替はどのように動くかを今回少しおさらいしてみます。
- 湾岸戦争(1991年)
戦争が始まるまでは米ドル買いとなっておりましたが(ドル円で言うと135円)、開戦後がドル売りに(ドル円127円)なりました。
- アメリカ同時多発テロ・アフガニスタン紛争
2001年に起きたアメリカでの同時多発テロがきっかけで起きたアフガニスタン紛争。
同時多発テロが起きた9月11日時点は121円だったドル円ですが、一気に115円台まで下落。しかし、翌月にアフガニスタンで紛争が始まると上がり続け132円寸前まで上昇しました。
- イラク戦争(2003年)
開戦直後に121円台をつけましたが、しばらくは116-118円台を安定的に動いていました。しかし、ドバイG7における共同声明後はずるずると下がり、年末には106円近くまで下落しました。
戦争状態の際にはポジションを控えめに
基本的には「有事のドル買い」ではありますが、戦争が予見される時は直前にドルが買われ、開戦するとドルは売られます。つまり、円安から円高になる、ということになります。
とはいえ、戦争の背景にいろいろな事情があるため(何があっても戦争はして欲しくないのですが)、為替の動きに関しては断言できません。
ですので、この時期は大き目のポジションは持たずに、ストップはしっかりとつける、ということを守ってくださいね。
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