猛暑で日本列島が大変なことになっておりますが、皆さん体調など崩されていないでしょうか?
先日、葬儀に参列をしたのですが暑すぎて、どうにかなりそうでした。「気温30度以上ではあらゆる行事を禁止」、などの法律を作るなりなんなりしないと、形式を重んじる上に、無理しちゃう日本人は良かれと思った頑張りで、命を落としてしまうのではないかと本気で心配しています。
さてさて、貿易関連も熱くなっています。
先日、日EU経済連携協定が署名されました。これにより、世界で28%を占める最大規模の自由貿易圏が誕生したことになります。
さて、この関連のニュースの際、必ず出てくるのがアルファベット3文字の単語です。良い機会なので、今日はサラッとおさらいをしていきたいと思います。
WTO(世界貿易機関)
まずトランプ大統領が軽視しているということで問題になっているWTO(世界貿易機関)。製品やサービスの自由貿易化を目指すために1995年に発足しました。
ただ原則「全会一致」のため、先進国と途上国、または利害が相反する国同士の折り合いがつかず、ルール作りに難航をしております。
トランプ大統領が軽視しているということで、「え!?」となりましたが、多くの国が不満に感じているようです。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
次は最近、イギリスが参加意向を示したばかりのTPP(環太平洋パートナーシップ協定)ですが、こちらはアジア太平洋地域で、モノだけではなくサービス、投資の自由化、知的財産、金融サービスなどなど、広い分野でのルールを構築する経済連携協定(Economic Partnership Agreement = EPA ※EPAは個別の何かを指すのではありません)です。
メリットは「参加している国(外国)の製品が安く手に入るよ」というものですが、裏を返せば、国内の生産者たちは「外国の安いものが広まれば、自分たちの生活が脅かされる!」ということになります。そもそも、海外から来るものに関税をかけるのには、国内のものを守るため、ということがありますからね。
ただアメリカがTPP交渉から離脱したことで、TPPの発効条件である「12カ国のうちの6カ国以上が国内承認手続きの完了を通報し、その6カ国以上のGDPの合計が全体GDPの85%以上を占めていること」がクリアできなくなりました。
そこで、TPP11というアメリカ抜きの11か国で協定発効を検討している、というのが現状となります。この脱退もトランプ大統領の選挙対策かと思うと、また復帰なんてこともありそうですよね……。
FTA(自由貿易協定)
さてもうひとつFTA(自由貿易協定)ですが、TPPはFTAを多国間に拡大したものになります。つまり、TPPはFTAのひとつです。
FTAとEPAの違いは一言で言うと、FTAは関税やサービス貿易の障壁を削減・撤廃すること、EPAはFTAに加えて、知的財産、人の移動、投資など、より幅広い経済関係の強化を目的とするものです。
例えば、最近、日本の介護の分野にアジア人の方が働けるようになりました。これもEPAのひとつというわけです。
いろいろな側面で世界が動いています。そして、為替も連動して思わぬ方向に動くこともあり、本当に目が離せません。今年は為替に関しても「熱い夏」になることは間違えないでしょう。
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