アメリカ中間選挙は、結果として「予想通り」という形で終わりました。
上院は共和党、下院は民主党の勝利ということで、「ねじれ」議会ということで騒がれてはいるものの、初めてのことではありません。オバマ大統領の時も同じことが起きていましたし、調べてみるとこれまでのアメリカの歴史で頻繁に起こっています。
さて、今回はご存じの方も多いかとは思いますが、簡単にアメリカの上院と下院の役割についておさらいをしていきましょう。
上院
上院は各州から2人ずつ選ばれた代表者から成り立っています、つまり100人です。
任期は6年で、2年おきに入れ替わります。一般的に外交・軍事についての議決では強い権限を持っています。また、大統領が行使する条約締結や高級官史の任命に対する承認権、大統領の弾劾権を持っているのは上院だけです。
今回、トランプ大統領は上院の過半数議席維持を最も重視していた理由というのもわかる気がしますよね。
下院
一方下院の任期は2年。選挙毎にメンバーは入れ替わります。こちらは州には関係なく全国の選挙で選ばれます。
「アメリカ人のための議会」であるため、米国自治連邦区であるプエルトリコからも議会では採決権を持たないものの、代表者として1人参加することが認められています。
今回の選挙では史上最大人数の女性議員が選出されていましたね。
下院では社会福祉・税制などの強い権限を持っています。トランプ政権にとっては、今後メキシコ国境との壁の建設などは進めるのが難しくなるでしょう。
ねじれ議会の政策と経済への影響
権限の違いはあれども、民主党が下院で勝利したことはとても大きいことです。
トランプ大統領が「民主党への投票は景気を崩壊させる」と言っていましたが、この景気のいい中、それでも「NO」と言う人が多かったわけですからね。
今後の予測としては、もちろん今まで通りにはいかないでしょう。民主党がトランプ大統領の過去のスキャンダルの掘り起こしをし、政策の進行が遅れることは確実だと言われています。
もし、アメリカ経済に関する決議の遅れなどにより株価が低迷するという事態になったとしたら(その因果関係はどうであれ)、「ほら、民主党が邪魔したからダメになっただろう?」とトランプ大統領による民主党批判の要因となり、次の選挙も勝つ原動力(?)になってしまう恐れもあるので、ここが難しいところですよね。
これから2年、どうなるのか注目です。
銀行ATMの相互解放
さて日本ですが、三井住友銀行と三菱UFJ銀行のATMの共通化のニュースが出ていました。これはいよいよ銀行の店舗数が減って、リストラなども進んでいくんだろう、と予測できます。
「競争ではなく共存」の道を選んだ日本の銀行、今後はどうやって生き延びていくのか、ここも注目していきたいところです。
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