FXコラム

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「窓埋め」トレードをしてみよう

ここ数日、ニュースでよく報道されていると思いますが、いよいよ5月7日にフランスの大統領選挙の決選投票があります。

 

ルペン氏が当選すればユーロを離脱し、フランを復活させるとの公約を掲げています。もし離脱ということになればユーロは崩壊の危機にさらされますので、フランスはもちろんユーロ加盟国にとってこの選挙は大変重要なものになっています。とは言うものの、ルペン氏が当選したからすぐに離脱ということではなく、「半年後に国民投票をし、民意を聞く」とのことですので、現実に離脱になるかはまだ先の話です。

 

個人的にはルペン氏の社会保障の拡充というのは、「どうだろう?」と思っています。日本に比べて、ヨーロッパは社会保障が大変充実しています。フランスでもイギリスでも、生活保護を受けてぬくぬくと暮らしている人の話はよく耳にします。「本当に必要な人は誰か?」を見極めるのは大変難しいのですが、日本のおよそ3倍の失業率であることを考えると、「何か他の対策があるのでは?」と他国のことながら考えてしまいます。

 

そんな中、アナリストの記事を読んでいると「為替相場には影響ない」と言う人もいれば、「これは大影響がある」と正反対のことを言う人も。多くの情報から、いかに意見を選ぶか、予測を立てるかも投資にとって大切なことであり、醍醐味のひとつ。皆さんはこの大統領選の結果、ユーロはどのように動くと思いますか?

 

「窓」とはなにか? 

さて、今回は「」について。「聞いたことある!」という方も多いと思いますが、ここ最近、またよく見聞きするので改めてご案内させていただきます。

窓_01

この赤く囲った部分を「窓」と言います。マーケットオープンの月曜日に起こる事象で、英語では”gap”と呼びます(Windowではありません)。土日に為替相場が動く要因(選挙、要人発言、テロ、天災など)が起こると、土日にマーケットが開いている国(中東などイスラム圏の国など)のトレーダーが取引をするためにこの「窓」が開いてしまうのです。

 

「窓埋め」とは?

この窓が開いてオープンすると、月曜日の市場では「窓が閉まる」(窓埋め、または窓閉め)ことが多いと言われています。下のスクリーンショットをご覧ください。この図でいうと、黄色い部分が「窓開き」で、ピンクの部分が「窓埋め(窓閉め)」です。このタイミングを狙ってトレードをする人も結構います。

窓_02

 

因みに、このチャートはドルスイスフランの様子です(一生懸命、説明にふさわしい良いチャートを探しました汗)。

 

ちなみに冒頭の窓開きのチャートは今週のドル円。現在のチャートの様子は下の通りです。まだ窓は埋まっていません。

窓_03

 

為替に「絶対」はありません。

特にチャートに関するものはたくさんの「方程式」が出回っています。どれも「うそ」はないものの、確率や可能性には案外触れていないことも多いので、気を付けてくださいね!すべての情報は鵜呑みにせず、自分で確認をして調べたりしてから、試してみてください。

 

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