今回は以前にもお届けしたことのある「レバレッジ」について、もう一度お話ししたいと思います。というのも、まだこの「レバレッジ」について誤解のお持ちの方がいるようなのです。
レバレッジが高いからと言って利益が増えるということはない。
ハイレバレッジは海外FXの魅力のひとつであることは事実なのですが、このハイレバレッジが時折、間違った方向へ一人歩きしていることがあります。先日も「レバレッジが500倍の方が儲かりやすいって聞いたんですけど」というの質問を受けました。
うーむ(゜-゜)
おさらいとして証拠金の計算方法をもう一度、見ていきましょう。
証拠金の計算方法
証拠金は以下の数式で計算することができます。
約定レート × 取引通貨単位 × 取引数量 ÷ レバレッジ = 証拠金
つまりドル円が110円だった時に1万通貨分取引をしたとします。
【レバレッジ100倍の場合】
110円×10万通貨×0.1ロット÷100= 11000円
【レバレッジ200倍の場合】
110円×10万通貨×0.1ロット÷200= 5500円
【レバレッジ400倍の場合】
110円×10万通貨×0.1ロット÷400= 2750円
こんな感じでレバレッジが高ければ高いほど、少額で取引ができます。この意味ではハイレバレッジはお得です。
では次に損益計算についても、おさらいです。
損益計算の計算方法
損益計算は以下の計算式で求めることができます。
(決済価格-建値価格) × 取引通貨単位 × 取引数量 = 損益
ドル円が110円の時に、1万通貨分買いました。今110.88円なので、一度ポジションを閉じようと思います。
(110.88円-110円) × 10万通貨 × 0.1ロット =8800円
損益計算にレバレッジは関係ありません。レバレッジが何倍であろうとも損益は同じです。関係があるとすれば、ロット数です。0.2ロット買えば損益(利益だけではありません!)も2倍になります。
ポジションの持ち過ぎに注意
ハイレバレッジ取引で皆さんが犯しがちなミスが、「ポジションの持ちすぎ」というものです。レバレッジが高いと、ポジションをたくさんもつことが出来ます。
ただし、ポジションを持てば持つほど証拠金を使いますので、証拠金維持率の数字は小さくなっていきます。証拠金維持率が100%だったり、50%だったりを切ると「ロスカット」が発令され、当人の意思とは関係なくポジションがクローズされ損失が確定します。
証拠金維持率に注目
証拠金維持率が100%の会社の場合、取引口座の証拠金維持率の増減に従って、私の判断は次のように変化していきます。
証拠金維持率:978.95%
非常に健康的な証拠金維持です。ぐっすり眠ることができます。
証拠金維持率:248.88%
もう落ち着かない数字です。「神頼み」が始まりそうな数字になったら、損失を最小限に抑えるためにもポジションを整理した方が良いです。ポジションを閉じた瞬間に逆方法に行くことも当然あるでしょう。でも、「今が最高」ということも大いににあります。
証拠金維持率:114.75%
この辺で入金をいきなりして、なかなか口座に反映されずイライラする人も出てくるラインです。ここで入金しても、「焼け石に水」となり、ここでの入金そのものが無駄になることもあります。勇気をもってポジションを閉じてください。そして、入金するはずだった金額を「儲かった」と思って、新たなポジション(少し頭を冷やしてから)のために使っていきましょう。
妙にハイになって、「ロスカットカウントダウン」などを始めないようにしましょう。そこにあるお金は、あなたの大事なお金であることをくれぐれもお忘れなく。
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