FXコラム

マーケット情報

今週の相場観:2017年11月第4週

こんにちは。どうやら週末にビットコインのSegwit2x分岐が強行実施されるとかで騒動があったようですね。

 

リアルタイムでその時の状況を見ていなかったのですが、ビットコインチャートを今日見て、8,000ドルを超えていてびっくりしました。

 

結局、ハードフォークは再度中止となったようですが、まだまだビットコイン界隈は一盛り上がりしそうですね。

 

さて、前週の為替相場は世界的に株式市場が軟調となる中、米国債の金利は低下し、主要通貨に対して米ドル安の展開となりました。

 

ドル円112円割るのか?

ドル円ですが、113.5近辺でスタート後、火曜日の東京夕方に113.9近辺まで上昇するも114円に届かず上値の重さが感じられる展開でした。水曜日に発表された消費者物価指数は市場予想を若干上回りましたが材料視はされず、株式市場が軟調に推移したことや、ハイ・イールド(投資不適格格付け)社債のETFが大幅に下落したことでリスク回避機運が高まり水曜日には一時112.50まで下落しました。木曜日は株式市場の持ち直しで113円を回復しましたが長続きはせず、金曜日は米税制改革を巡る先行き不透明感やロシアによる米大統領選介入疑惑の再燃などから再度円買いが優勢となり、一時112円割れ、112.10近辺で引けました。

 

ユーロ・ドルは1.166近辺でスタート後、週を通じて堅調に推移しました。火曜日にはドイツのGDP統計が堅調な内容にとなったことやユーロ圏の鉱工業生産が堅調となったことなどから1.180まで上値を伸ばしました。さらに、水曜日には米国債の金利低下を見つつ1.1850まで上昇しましたが、その後は利益確定の売りにも押され、1.1790近辺で週末を迎えました。

 

ポンド・ドルは1.319近辺でスタート後、月曜日にメイ首相のリーダーシップへの疑問符がささやかれ、英国にとって無難な欧州連合離脱の合意にこぎつけられるか?との不透明感から1.306近辺まで大幅に下落しました。その後は、市場全般の米ドル安を受けてダラダラと買い戻され1.321台と小幅のポンド高で引けました。

 

オーストラリアドルは、0.766近辺でスタート後、主要貿易相手国の中国の生産統計がさえなかったことや、水曜日に発表された賃金上昇率が市場予想を下回り、市場では次回の利上げ時期が後退するとの見方か台頭。木曜の雇用統計も力強さを欠く結果となり週を通じて下落、0.756近辺まで下落となりました。

 

今週は感謝祭ウィーク

さて、今週は米国の感謝祭祝日で本格的なホリデー・シーズンの到来となります。

 

市場参加者が減ることもあって、株式、為替市場の値動きも理由もなく激しくなる可能性もあるのでポジションサイズに注意しましょう。当面は米国の税制改革を巡る動きが焦点になるかと思いますが、上院下院の案には大きな開きがあり、期待されていた法人税の引き下げもタイミングが2019年にずれ込むのではとの見方もあるため、今後の交渉の難航が予想されます。ここがクリアにならないとドル円上値への道が険しい可能性があります。

 

また日本サイドからは黒田日銀総裁が、「低金利環境が金融機関の経営体力に及ぼす影響へのリスクにも注意」と発言。従来は、マイナス金利政策で銀行の経営が傷もうが関係ナシといったスタンスでしたが、相次ぐメガバンクの減益や、リストラ案の発表などを受けて少々気になると言うことなのでしょうか。現状のインフレ率を見ると日銀が緩和姿勢を弱めるとは考えにくいですが、一応注意を払っておくべきかと思われます。



ところで、週末に東芝が6000億円の増資を決議したとのこと。今期末の債務超過を回避、破綻した米原子力子会社のウエスチングハウスの債務返済などに充てられる模様です。債務返済が税法上の損金算入として認められ、税負担が軽減される仕組みです。

 

なんというか、経営陣が大きく変わらない会社にお金を追加で入れても、あまり良いことがないのではという気がするのは私だけでははいはず。。。日本企業の新陳代謝の進まない体質が見て取れますね。

 

一方で、安倍政権は高所得者サラリーマンに増税し、高等教育の無償化に充てるとか。うーん、あくまでも個人的な意見ですが、生産性の低いところにお金を突っ込むのは企業も政治も同じということかな?という感じが否めません。繰り返しになりますが、今週は米国休暇週ですので何もない中での不条理な値動きも出るかもなので、ポジション量には注意しましょう!では皆様今週もグッドラック!

 

■超人気海外FXブランド XM
XMの口座開設はこちら

■専業トレーダーに人気の BigBoss
BigBossの口座開設はこちら

■低スプレッド、ECN方式、信託保全の3本セット Tradeview
Tradeviewの口座開設はこちら