皆さん、トレードお疲れ様です。本日のコラム記事をお送りします。まずは前週のおさらいから始めていきます。前週前半は米ドルが主要通貨に対して上昇。その後はやや調整といった「行って来い」の展開で、全体的には小動きでしたね。
トレンドが生まれづらいドル円相場
ドル円は、週末に行われた日米首脳会談で米ドル高を明確に牽制する発言が回避されたことで週明けからやや円安でスタート。113円台前半から、113.7まで上昇。注目されていたイエレンFRB議長の議会証言では、3月の利上げを示唆するには至りませんでしたが、
・米経済全般への楽観的な見方や「(利上げを)待ちすぎるのは賢明ではない」といった発言が市場ではややタカ派に解釈されたこと
・インフレ関連統計が市場予想を上回ったこと
などで、115円手前まで上値を伸ばしました。しかしその後は、週末にかけてドル円は下落。結局は、112.8円と小幅円高で終了となりました。ダウ、S&P、ナスダックといった主要米株式市場が最高値を更新、米経済指標は好調を維持する中、ドル円が結局円高で終わったことは興味深いところです。
いつ飛び出すか分からない、トランプのTwitter砲、または後ほど述べる欧州での政治リスクなどによる相場環境の急変を警戒して足の速いプレーヤーの利食いがすぐに出る環境というのが妥当な推測でしょうか。
政治面で懸念材料が多い欧州
さて欧州はまた政治的な動きがややきな臭い展開。
フランス大統領選挙のおいて、左派候補の二人が共闘を模索しており、実現すれば現在のところ、最後の決選投票で勝利すると目されている中道候補者(フィヨン氏、マクロン氏)の決選投票進出が阻まれ、反ユーロを掲げる極右政党のルペン党首勝利の可能性が高まる公算。
これは昨年のBrexit、トランプ氏勝利に続き、市場に激震をもたらすこととなるでしょう。ユーロは、1.064台から、金曜日の下落を受けて1.061台で終了となっています。引き続き政治絡みのニュースヘッドラインが大きく市場を左右しそうです。
これからの動きについて
次の大きな材料は2月末に予定されているトランプ大統領の施政方針演説及び簡易の予想教書発表。そこで、”Phenomenal(驚くべき!)”と表現された減税政策の詳細が明らかになる可能性があります。また、計画中のインフラ投資の規模についても見通しが垣間見ることが出来るかもしれません。
しかし、今週は目立ったイベントがないため、方向感が出にくい展開となると思われます。日本の夜中12時(NYのオプションカット)、1時(ロンドンクローズ)近辺でいきなり、方向が変わるおかしな値動きが多く見られますので、相場の流れに合わせて利食いはコマメに行うのが良いかもしれませんね。もしくは、少な目のポジションで静観する、というのも安全策です。ポジション調整に巻き込まれないようにくれぐれも気を付けましょう!
それでは皆様、グッドラック!
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