FXコラム

マーケット情報

今週の相場観:2017年5月第5週

こんにちは。今日はアメリカとイギリスが祝日ですので、市場は穏やかに推移していますね。

 

今週は米国雇用統計もありますし、嵐の前の静けさと言ったところでしょうか。では、今回もマーケットを振り返ってみましょう!

 

マンチェスターテロがポンドを動かす

前週は、英ポンドを除いて比較的小動きとなりました。この一週間で触れなければいけないのは、イギリス中部マンチェスターのコンサート会場で日本時間23日朝に発生した自爆テロ事件。22人が死亡59人が負傷という大惨事となりました。イスラム過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しており、欧州全般で昨年より相次ぐテロの波が英国にも波及した形となりました。ポンドドルは節目の1.3を上回る水準でスタートしましたが、維持できず1.2800台まで下落して週末を迎えました。

 

ドル円は全般的に小動きでした。111.2台でスタート後、米株式市場が堅調に推移する中、一時112円を上回る局面もありましたが、NYの引けで見ると全て111円台という値幅の出ない展開。米利上げ観測が強いままですが、英テロの動きを受けた円買いや、25日のOPEC(石油輸出国機構)において、事前予想通り9カ月の減産延長が発表されたものの、一部市場で噂されたような一段の減産の合意には至らず。オイル価格が52ドルから急落したことによるインフレ率の上昇見通しの剥落などがドル円の上値を抑えました。結局ほぼ前週末と変わらない111.30台で週末に突入です。

 

ユーロ・ドルも小幅な動きでした。節目の1.12を超える水準でスタート。ドイツのIFO景況感指数は非常に良好な結果でしたが、市場の動意もなく、だらだらとした展開。結局前週から小幅低下の1.118台で引けました。

 

唯一大きなの動きを見せたはニュージーランドドルでしょうか。売られ過ぎの反動から、0.69前半から0.705まで、対米ドルで約2%の上昇でした。それ以外は、米国のメモリアルデー休暇や今週の米雇用統計発表を前に市場全般に様子見ムードが強く、盛り上がりにかける展開でした。市場の休息というところでしょう。

 

今週は重要ニュースが盛り沢山

さて、今週はやっと普通の経済統計の週です。ISM製造業指数や米雇用統計などの主要指数が発表されます。

 

雇用統計に対して先行性の高いとされる週次の新規失業保険申請件数は、4週間の移動平均ベースで5月に入って低下ペースが加速。堅調な雇用統計が示唆されています。ISM製造業指数と併せて堅調な米経済動向が確認されれば、米金利上昇・ドル高トレンドの再開に繋がる可能性は高いでしょう。

 

一方で、30日以降とされるコミー元FBI長官の米上院公聴会が「トランプ弾劾」リスクを呼び、一時的に市場に混乱をもたらす展開は頭の片隅に留めておきたいところ。また、トランプ大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏は、トランプ陣営が政権移行を進めていた昨年の12月、次期政権とロシア政府の間に秘密回線を設置することを検討していたとの報道もあり、引き続きトランプ政権とロシア関連の報道は大変きな臭い状況です。

 

国際政治では、前週末に開催されたG7において「保護主義と闘う」ということやルールに基づいた国際貿易を目指す方針が明記されましたが、特に為替市場に関する強い発言は各国首脳から聞かれず影響は限定的なようです。今週は、落ち着いて経済指標をチェックという感じでしょうか。。それでは皆様今週も、グッドラック!

 

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