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今週の相場観:2017年6月第2週

金曜日は雇用統計、週末にはロンドンでテロ、と何かと慌ただしい週後半でしたね。

 

今週はイギリスで総選挙があるので、各FX業者はレバレッジ制限を予定してるそうなので証拠金維持率には十分注意したいところ。

それでは早速、前週のおさらいから見ていきましょう。

 

期待外れの雇用統計

前週は、弱めの雇用統計を受けて米ドルが弱い含む展開でした。

 

ドル円は、月曜日は米英が祝日で静かなスタートとなった後、月末に向けて米国の金利が低下するのと足並みを揃えて緩やかに下落。水曜日には一時110.5を割り込む水準まで下落しました。木曜日は雇用統計の前哨戦の位置づけのADP発表の雇用統計が強い内容となったことや堅調なISM製造業指数が堅調な結果となったことで一転。111.4近辺まで上昇しました。

 

そして金曜日は市場が注目の米雇用統計。これがなんとも弱い。。雇用者の増加は、18.2万人予想に対して、13.8万人。過去2カ月の雇用週増加が66千人下方修正。賃金も伸びずに前月比0.2%増加。失業率は4.3%と低下しましたが、労働参加率の低下が原因なので、いわゆる「悪い失業率の低下」となりました。これを受けて、ドル円は急落。発表前の111.50近辺から一気に1円程度下落(!)その後ダラダラと推移し111.40近辺で週末を迎えました。

 

ユーロ・ドルもほぼ同様の動き。1.118台でスタート後、月末に向けて米ドルが弱く推移する中、一時1.1250まで上昇。その後一旦調整後は、弱い雇用統計を受けて再度英ポンドを除いて比較的小動きとなりました。イギリス中部のマンチェスターのコンサート会場で日本時間23日朝起きた自爆テロ事件が発生し、ユーロが上昇。1.1280近辺で週末を迎えました。

 

ポンド・ドルはほぼユーロ・ドルに沿った動きとなり、1.280から1.289近辺まで上昇。一方で、カナダドルやオーストラリアドルは弱含みました。米シェール企業による増産やリビアの増産が嫌気されて原油価格が週を通して下落したことから、カナダ・ドルは対米ドルで小幅に下落、オーストラリアドルも主要産品の鉄鉱石価格が不さえなことを受けて対米ドルで小幅の下落となりました。

 

注目は英下院総選挙

さて、今週はECBの金融政策発表、英国の下院議会の総選挙、米コミー元FBI長官の米上院公聴会を木曜日に控えます。ECBが緩和バイアスを弱めるのでは?との憶測もあり、ここまでユーロドルが上昇してきましたが、ドラギ総裁が引き続き緩和の必要性を訴えれば、「Buy the rumor, Sell the fact」でユーロドルが下落するリスクに注意でしょう。

 

また6/8の英国総選挙も、メイ首相率いる保守党の支持率が急低下していることもあり大きなイベント化する可能性を秘めています。目下の注目は、保守党が万一過半数を確保出来ない結果となった場合、強硬離脱に反対する野党の声が影響を強め、英政府は現在よりも経済的な打撃の少ない離脱を志向する展開が考えられ、その場合は大幅なポンド高となるとの憶測もあります。大勢は日本時間の金曜日9日の夜ぐらいに判明する見込みですが、接戦となれば週末に向けて値動きが荒い時間が相当に長引く可能性もあり要注意です。

 

そんな中、総選挙を前にロンドンで再びテロが起きたました。車で暴走後に刃物で一般市民を襲撃人が死亡という惨事、当局はイスラム過激思想に感化されたものの犯行との見方を発表。最近、欧州全般にテロが目立ちます。これもまたニュー・ノーマルなのでしょうか。。トランプのパリ協定離脱など、今まで協調的な雰囲気を保ってきた国際政治情勢も乱れ始め、なんとも不穏な空気が漂っているように思われます。なんらかの形でのリスクオフや株安による円高リスクなどを頭の片隅に置きつつ、ポジション繰りには注意しましょう!それでは皆様、今週もグッドラック!

 

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