前週は、注目はFOMCが開催され、事前の予想通り政策金利が0.25%引き上げられました。サプライズは、9月の会合にてFRBバランスシート(以下B/S)の縮小開始が強く示唆されたこと。
B/S縮小のペースについて具体的な数字が打ち出されたことに加えて、イエレン議長は着手のタイミングについて「比較的早く」と述べたことから、市場は9月にB/Sの縮小開始、次回の利上げは12月という見方に傾きました。個人的に気になるのは、テロが頻発しているイギリス。総選挙が芳しくない結果に終わり、議会運営もEU離脱交渉も難航しそうなメイ首相の動向が気になります。
サプライズのバランスシート縮小宣言
さてドル円ですが、110.3台からスタートし方向感の出ない展開でしたが、FOMC前に発表された消費者物価統計が事前予想を下回ったことで、利上げペースの遅れを見込む向きが優勢となり一時109円を割り込む水準まで売られました。FOMCで利上げはノーサプライズでしたが、B/S縮小が9月に開始されることが示唆され、緩和政策の巻き戻しが意識されたことや、フィラデルフィア連銀指数などが良好となったことで木曜日には111円近くまで買い戻され、110.9と小幅の円安で週末を迎えました。
ユーロ・ドルの取引はは小動きに留まりました。1.119台からスタートし、一旦は米国のインフレ下振れを受けて1.12を超えましたが失速。前週と変わらない1.119台での引けとなりました。ポンド・ドルは、メイ首相率いる保守党の総選挙での敗北を引きずり、週明けは、インフレ統計が上振れたことなどからやや買い戻され1.275近辺からスタート。1.278台に小幅上昇となりました。
動きが出たのはカナダ・ドル。ウィルキンス中銀副総裁から「(7月会合では)現在実施している大幅な緩和政策が必要かどうか検討を行う」と発言し、次の一手は年内の利上げ開始との見方が強まり大幅にカナダドル高となりました。とりわけ、対円では81.9から83.9まで上昇しました。オーストラリア・ドルも雇用統計が好調な結果であり、0.753近辺から0.762台まで上昇しています。
今週の相場は読みづらい展開か
さて、ドル円の見通しですが利上げ、B/S縮小という緩和政策からの脱却からドル高円安か?と思う一方で、オイル価格の低空飛行、インフレ率の下振れとなっていることから一本調子でドル高とはなりにくい展開が予想されます。当面は115円あたりが上値の限界でしょうか。
米株市場でリスクオフ相場とならなければそこそこ下値も堅く、次回利上げが予想される12月会合まで結構な期間レンジで推移といった感じ。トランプ政権は静かですが、金融規制の弱める法案が提出されていることから、金融株が若干の持ち直し。
ひとつ米国で面白いニュースが入りました。
オンラインのAmazonが、高級スーパーのイメージのあるWholeFoodsの買収を発表。いわゆる食品小売りでも価格破壊が進むとの観測から、Walmartやcostcoといった同業の株価が大きく下落しました。Amazonの影響で既存の小売り大手、Macy’sやKohlsなどが大打撃を受けていることを考えると、食品分野でも大きな構造変化が起きる可能性がありそうです。いやー、米株市場はダイナミックだなーと感じさせるニュースです。こういった革新的な株式市場を持つ通貨がながーい目で買われるのかなという気がしますので、10年といった超長期視点では米ドル推しではなかろうか!!
と、とりとめのない話になってしましたが、今週もグッドラック!
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