7月になり、ついに2017年も下半期に突入しました。この1年もあっという間のスピードですね。
さて、前週も、ドル円の上昇が継続したのが印象的でした。一方で欧州通貨やコモディディ通貨の上昇も目立ちました。
さっそく相場を見ていきましょう。
要人のタカ派発言が相次いだ前週
ドル円ですが、111.30近辺でスタートし。月曜日からサンフランシスコ連銀のウィリアム総裁のタカ派と解釈された発言、その後はドラギECB(欧州中央銀行)総裁が早期に金融緩和政策を調整する可能性に言及。これにより、欧州債、米国債の金利が急速に上昇し火曜日には112円を突破しました。
その後も追い打ちをかけるように「まだ利上げの時期ではない」とコメントしていたカーニーBOE総裁までが早期の利上げの可能性を示唆。米国債金利の一段の上昇を招きドル円の上昇機運をサポート。一時113円手前まで上値を伸ばしました。その後は金利上昇を受けた米株式市場の下落から、ややリスクオフのセンチメントが高まり、木曜日には一旦112円を割り込む水準まで下落。四半期末となる金曜日には、再び米国債金利の上昇を受けてドル円は112.40近辺まで上昇して週末を迎えました。
ユーロドルは上述通り火曜日に、ドラギ総裁が金融緩和政策の度合いを早期に調整する可能性を示唆したことで、欧州債金利が一気に上昇。これに釣られて、ユーロドルも1.11台後半から一気に1.1350近辺まで上昇しました。その後、当局からユーロ高を牽制する発言や、市場は解釈を誤っているとの声もチラホラ聴かれましたが、市場はお構いなしにユーロ買い。1.145近辺で一旦上値は抑えられましたが、1.143近辺まで上昇して引けました。
ポンド・ドルは1.272近辺からスタートし、ユーロ・ドルの上昇につられて火曜日から上昇。水曜日には上記のカーニーBOE総裁の早期利上げ可能性を示唆する発言を受けて一気に1.29をブレイク。その後もユーロと共に上昇傾向となり、節目となる1.300も突破し、1.302台で週末を迎えました。ガソリンの在庫の低下などに支えられ原油価格が堅調に推移したことからカナダ・ドルも1.326台から1.296台まで2%を超える上昇を見せました。オーストラリア・ドルも鉄鉱石価格の上昇に支えられ、0.757近辺から0.769近辺まで上昇しました。
バケーションシーズン突入
さて、今週は米国の独立記念日の週であり、バケーションシーズンの幕開けとなります。市場参加者が徐々に少なくなってくることから、値動きが荒くなる可能性があります。その中で、今週は雇用統計を始め主要統計が発表されます。平均時給の伸び率に上昇が観測されるかどうかに注目です。
直近のインフレ統計で観測されていた携帯電話料金の低下や小売価格の低下傾向を乗り越えて、時給の伸び、それに伴うインフレ圧力の高まりがみられるかが、FOMCの利上げペースの最大の焦点となるでしょう。トランプ政権の財政出動にはやや時間がかかる公算が高く、こちらは年後半の利上げ圧力を一段高める要因となる可能性があることは頭の片隅に留めておいてください。
さて、前週は欧州・英国でいきなり早期の金融緩和政策の調整がフォーカスされましたが、欧州についていえばそもそも9月ぐらいから徐々に緩和ペースを調整というコンセンサスでしたし、ドラギ総裁の発言もそれほど驚く内容でもなかったような……。今後、ユーロ高牽制発言が重石となり、今週は意外と上値が重くなるかなと予想します。
ポンドに関しては、BREXITの交渉とそれに伴うインフレ率の動きがどうなるか見えるまでは、本質的な動きではないでしょう。基本的には、ユーロや他の欧州通貨に追随しがちな動きにみえます。それにしても、カーニー総裁のいきなり利上げ可能性発言はいただけない!もっと一貫性のあるメッセージを発してほしいものです。あ、上記の通り、欧米ではバケーションシーズンの始まりです!値動きが荒くなる可能性が高いのでポジション繰りに注意です!!では皆様、今週もグッドラック!
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