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今週の相場観:2017年7月第3週

前週は米国の独立記念日の週ということもあり、動意出にくい展開かと思われましたが、米国の経済指標が堅調な結果となる中、米国債の金利上昇が見られ主要通貨に対して米ドル高となりました。

 

ドルだけでなくユーロも動いていますね。今年の相場は夏枯れとは無縁なのでしょうか!?

 

雇用統計と米国金利が相場を押し上げる

ドル円は112.40近辺でスタート。月曜日には米製造業ISM指数が新規受注を中心に力強い結果となったことから米国債の利回り上昇と共に、ドル円もあっさり113円を上方にブレイクしました。独立記念日を経て、方向感の出にくい展開ながら米国債の金利上昇傾向に支えられ終始底堅い値動きでした。

 

そして金曜日の雇用統計は、雇用者の増加が222千人と市場予想の178千人を上回る結果。また過去2カ月の結果に関しても47千人増加と強い内容。一方で、平均時給の伸びは予想の+2.6%を下回る2.5%となり強弱入り混じる内容でした。発表直後はどちらに動こうかという感じでしたが、次第に米国債の金利上昇、ドル円の上昇に傾きました。114円に到達すると114.20近辺まで上値を伸ばし、その後はNY引けに向けにやや押し戻された113.9近辺で週末を迎えました。

 

ユーロ・ドルは小動きでした。1.143近辺からスタート後、月曜日は米製造業ISMを受けたドル高から、1.136近辺まで下落。その後もじりじりと下落圧力が強まっていましたが、木曜日に発表されたECB(欧州中央銀行)議事録では、「必要に応じ量的緩和を拡大する用意がある」とする文言の削除が検討されたとの記述があり、これがユーロ圏国債の金利上昇とユーロ高に繋がり1.14台を回復。金曜日は米雇用で上下しましたが結局1.140近辺と小幅の下落で引けました。

 

ポンド・ドルは節目の1.300近辺でスタートしましたが、1.300の達成感、全般の米ドル高に押される形でダラダラ下落。結局1.289台まで下落しました。カナダドルは続伸。オイル価格は46ドルから44ドル前半とそこそこ調整しましたが、カナダ中銀が利上げフェーズ突入を示唆していることやカナダの雇用統計が非常に強い結果となったこともあり、1.296台から1.289近辺まで上昇しました。

 

今週のポイントは?

さて、今週の注目イベントは、米国雇用が堅調であることが確認され、このまま利上げ継続、金融政策の正常化をたどるのかを占う上で重要なインフレ統計です。

 

通常のマクロ経済的な議論であれば、雇用市場が逼迫、賃金の上昇、それに伴うインフレ率の上昇となるわけですが、賃金の上昇率がそれほど上がってきていない点はやはり気にかかります。そして、荒探しをするわけではないですが、自動車販売が鈍化する中、O’Reilly、Autozoneといった自動車関連の小売(日本で言えばオートバックスセブン的な企業)の株価下落が目立ちます。一説では、この分野でもAmazonが勢力を増しているとかいないとか、もし小売り全体に一段の価格低下圧力となれば、インフレ率は構造的に上がりにくくなっていると言え、FRBは積極的に利上げに動く必要なしとの見方が出てくるかもしれません。そういった意味でインフレ統計は年末に向けて目が離せない材料の一つでしょう。

 

日本では、都議選の敗北を受けて内閣改造に動くそうです。。ただ政権の中枢が変わらない限り、日本に大きな構造改革はやはり起きない気がします。スーパー長期目線で円安ですかねやはり。独立記念日週明けですが、欧米は基本的にバケーションシーズンですので、意味不明の値動きが多くなりがちです。ポジション繰りに注意しましょう!!では皆様、今週もグッドラック!

 

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