FXコラム

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今週の相場観:2017年7月第4週

3連休いかがお過ごしでしたか?毎日暑い日が続いて、本当に梅雨の時期なのか?と疑いたくなりますね。

こんな日は熱中症にならないように、屋内でトレードするに限ります(笑)

 

さて、前週は、全般的に米ドル安の展開となりました。

 

政治と経済の両方からドル安材料が

ドル円は113.90近辺でスタート。週前半は米社債市場の旺盛な発行などを背景に米国債の金利も上昇。火曜日にはドル円も一時114.50手前まで上昇しました。しかしその直後、トランプ大統領の長男トランプ・ジュニア氏が大統領選挙期間中に、クリントン民主党候補に不利な情報の提供を持ちかけたロシア人弁護士との面会にまつわる一連のメールが公開されるとドル円は下落基調となりました。

 

続いて、水曜日にはイエレン総裁が議会証言においてインフレ率の動向について根強い警戒感を示したこと、金曜日に注目のインフレ率統計が市場予想よりも低い結果となったことを受けて市場では利上げ見通しが後退。ドル円は112.円台前半まで下落。やや買い戻され112.5近辺で引けました。

 

主要通貨にもドル安が波及

ユーロ・ドルも上昇となりました。1.140近辺からスタート後、11日のトランプ・ジュニア騒動の中、1.1490台まで上昇。その後はユーロ円の売りに押されてじりじりと1.14を割り込む水準まで下落。しかし金曜日の米インフレ統計の下振れを受けて再度上昇、1.147近辺で引けました。

 

ポンド・ドルは1.289近辺でスタート後、ユーロ円同様にクロス円の売りを主因に1.28前半まで下落しました。しかし、イエレン総裁の議会証言をきっかけに反転上昇基調に。英雇用統計が堅調を維持したことや米利上げ期待の後退でさらに買いの勢いが強まり、金曜日には1.3115まで上値を伸ばし、1.310近辺で引けました。

 

カナダドルも原油価格の上昇やカナダ中銀による利上げ開始を背景に続伸。1.289から1.264台まで買われました。オーストラリアドルも鉄鉱石価格の上昇期待や、来年以降の利上げ期待を背景に週を通じて買いを集め、0.76近辺から0.783近辺まで迎えました。

 

第2四半期決算発表始まる!

さて、米企業の4-6月期決算シーズンの幕開けです。

 

大手銀行のJPMorgan, Citi, WellsFargoなどが決算を発表しています。当初予想されていた通り、各市場のボラティリティ(値動きの激しさ)が低かったため、投資家からの取引量が低下し、トレーディングビジネスは低調となりました。しかし、その他通常の銀行業、M&Aなどを手掛ける投資銀行部門は好調を維持、全体的に無難な決算でした。

 

S&P500も最高値を更新しており、FEDの金融政策が緩やかな利上げに留まっている間は、まだ息の長い株価上昇、リスクオン過程にあるのかもしれません。そのためか、以前のコラムでも述べた通り、為替市場では高金利通貨を買い持ちするキャリートレードの復活が囁かれるようになっています。

 

さて、リスクオフの材料はどこに眠っているのでしょうか?

 

アマゾンに押される小売業のほか、ちょっと目を引くのはGM(ゼネラルモーターズ)のコメントで「110日分の売上げに相当する在庫を年後半に70日分まで縮小する計画」とのこと。これは足元でかなり自動車の売上が伸び悩んでいることを示唆する事象に見えます。年後半に新車の値下げ合戦となれば自動車関連の株価が下落といったシナリオも描けそうです。しかし、そうなると再び物価は低下するでしょうから、結局FRBが低金利政策で株価を支えるかもしれません。

 

うーん、ドル円で言うならば、低金利政策は下落、リスクオンはドル高。。。バランスの問題ですね。米企業の決算シーズンが本格化しますので、その動向を見つつ、株式市場がリスクオン・トーンを継続出来るかに注目しましょう。では皆様、今週もグッドラック!

 

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