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今週の相場観:2017年8月第3週

お盆休みいかがお過ごしでしょうか?私たち日本人トレーダーは一般的に取引を控える時期ですが、今年のお盆は、北朝鮮のミサイル問題のため、取引が活発ですね。

 

まずは前週の相場を振り返っていきましょう。

 

北朝鮮の問題からリスクオフ展開

前週は、米朝の緊張が高まる中、株式市場もやや調整気味に推移しリスクオフから円高。スイスフランなどの安全通貨の上昇が目立ちました。

 

ドル円は110.70近辺でスタート後、月曜日は小動き。火曜日以降は北朝鮮情勢を警戒するトーンの中、株式市場が冴えず全般的にドル円は下落トレンド。ここまで株式市場は好調を維持していただけに、トランプ大統領の「北朝鮮は炎と怒りに直面する」との警告について「厳しさが足りなかった」とさらに語気を強めていることで、リスクオフモードとなる中、一旦利食いの色彩も色濃いものでした。

 

木曜に発表された生産者物価統計が予想を下回ったことで、米国債金利が低下して、ドル円も110円をなんとか維持した水曜の引けから、一気に109円台前半へ下落。金曜日の消費者物価統計も予想を下回る結果となり一旦、6月来の108円台に突入。その後じりっと買い戻されて109.20近辺で週末を迎えました。

 

ユーロドルですが、1.177台でスタート後、週初はやや下落基調となり、水曜日には一旦1.17を割り込む展開。しかしその後は、週末にかけて米債の利回り低下となる中、ユーロドルは上昇に転じ1.182近辺で引けました。ユーロ圏独自の材料が欠ける中、主体性のない動きでした。

 

ポンドドルは、1.3040からスタート。全く動意が見られず日々小幅の上昇下落を繰り返し、1.3010台で引け。スイスフランは安全通貨買から対米ドルで 0.973近辺から0.9620近辺と1%以上の上昇。オセアニア通貨はやや軟調。市場全般でリスクオフとなる中、オーストラリアドルは0.792台から 0.789台へ下落。ニュージーランドドルは0.741近辺から0.731近辺に下落しました。北朝鮮情勢を反映して韓国ウォンが対ドルで1124.9から1143.7へ約1.7%の大幅下落となりました。

 

今週はFOMC議事録公開

さて、バケーションシーズン真っ最中ですが、今週は米国の小売売上、FOMC議事録などそこそこ材料のある週です。全般に好調が伝えられる株式市場ですが、小売企業の厳しい状況は継続している模様です。

 

米デパートのMacy’s , Kohlsといった企業が決算を発表していますが、売上高の減少に歯止めがかかっておらず百貨店業界の厳しい状況が再度確認されています。もう一つ急速に注目を集めているのがジェネリック医薬品会社の株価下落です。イスラエルに拠点を置く世界最大のジェネリック企業 TEVA, 米 Mylanといった会社の株価が急速に下落。薬価の見通しが非常に悪いのだそう。世界的に薬の値段が高いとの批判が長くあったので、消費者にとっては薬の値段が下がるのは良いことのように思えますが、一段とデフレ圧力が強まる可能性があるということなのでしょうか。消費者物価動向に引き続き注意が必要ですね。

 

市場での12月米利上げ織込みは25%程度まで下落しています。株式市場の全般クラッシュのような事態にならない限り、一段年内利上げ無しとの決定は出そうにありませんが、トランプ大統領の隣人との喧嘩のノリでの北朝鮮発言を聞いていますと、本当に戦争のリスクが高まっているようにも見えます。「え!?」と思うような信じられないリスクオフも頭の片隅に置いておかないと駄目かもですね。。

 

どの国も政治には期待できない、、という状況に見えます。自分の資産は自分で守らなければですね。今週はお休みの方も多いかもしれませんが、皆様、今週もグッドラック!

 

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