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今週の相場観:2017年8月第5週

おはようございます。ついに、北朝鮮がやらかしましたね。。。

 

Jアラート発動となったようで、メディア・SNS共に、かなり慌ただしい状況でした。ひとまず、太平洋上にミサイル落下とのことで、犠牲がなく一安心。

 

この一件については、また会を改めて書いてみようと思います。

 

年に一度のジャクソンホール会議

さて、前週は米ワイオミング州ジャクソンホールにおける欧米の金融当局トップ、イエレン、ドラギの発言に注目が集まる中、週後半までは非常に静かな相場でした。金曜日に両トップから金融政策について特段の発言のない中、ドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルが週足ベースでは2015年1月以来の水準まで高値を更新。1.1920台で引けました。

 

ユーロ・ドルは1.1760近辺でスタート後、金曜日のジャクソンホールまでは1.18台前半と1.175近辺までの狭いレンジで同意のない展開。イベント直前はややユーロ高の1.18近辺の水準でした。まずはイエレン議長の発言。経済については改善傾向にあるとしたものの、年内の一段に利上げについては特に言及がなかったことで失望の米ドル売りに繋がりました。その後のドラギ総裁のコメントでは、一部で警戒されていたユーロ高への警戒トーンが見られなかったことから、一段ユーロ・ドル買いが優勢になり、1.18近辺から引けまでに一気に1.1940まで上昇。若干売られて1.1920台での引けとなりました。

 

ドル円は109.20近辺でスタート後、週末のジャクソンホールを控えて地味な動き。時より108.5近辺を伺う動きを見せるも結局は買い戻され、とレンジ内での推移が継続。北朝鮮絡みのリスクオフが薄れる中、週後半に向けて徐々に上値を伸ばし、イベント前には109.8台まで上昇しましたが、イエレン議長から年内利上げを示唆する言葉が聞かれなかったことから109.1台まで下落。引けにかけて若干買い戻され、前週末比から若干上昇の109.3台で週末を迎えました。

 

ポンド・ドルもレンジ内での動き。1.287近辺でスタート後、1.29を上回る時間帯もありましたが、1.28台に押し戻され一時1.28を割り込む場面もありました。しかし結局ジャクソンホールを受けたドル売りから買い戻されほぼ変わらずの1.288台で引けました。豪ドルも非常に狭いレンジでの取引。0.793で開始後は、0.795から0.787タイトなレンジで取引され、結局は0.7930台とほぼ水準は変わらず。全体的ユーロ・ドル以外は、夏休み相場で動かずといった感じでした。

 

2017年後半の相場を考えてみる

さて、2017年の相場もいよいよ大詰め。欧米勢もバケーションから帰ってきて、年末に向けて最後の勝負に出る季節となって来ます。主要通貨の中で最も動きの出ているユーロ・ドルに注目が集まりやすい時間帯かもしれませんね。

 

米国のマクロ状況を見てみますと、景気全般は順調に見えますが、EコマースAmazonの躍進によりインフレ率が上がりにくくなっている状況は継続しています。シューズ小売大手のFoot LockerやNikeもAmazonがオンラインでNikeの型落ちしたモデルを安く売る戦略の影響から株価が大きく下落。先日買収が発表された高級スーパーのWhole Foodsの買収も完了し、早くも価格の引き下げが始まるとの報道も聞かれます。インフレ率が上がって来なければ、Fedの利上げペースがそれほどにならない可能性が高いです。年内一回がせいぜいとすれば、トランプ政権の混乱も併せて考えると、年内米ドルは振るわずという展開かもしれません。

 

一方で、これからバランスシート縮小について詳細が聞かれる可能性のあるユーロですが、内容次第ではユーロ・ドルの一段上昇もありそうです。大きな節目の1.2000が目前に迫っていることもあり、今週発表の雇用統計は勿論、早い段階で1.200を試しにいく相場になる可能性もあり、要注意ですね!

 

政治関連のニュースはあまり大きな動きは見られません。引き続き、北朝鮮がミサイルを放ったとか、放たないとか。それにしてもこの手のニュースに慣れてしまっている感覚が怖い。いつでもミサイルが落ちてきてもおかしくないのに……。戦争になったら経済どころではないのが世の常ですが、そうなったらやっぱり円高なんでしょうね(それどころじゃないですが)。地政学的リスクの高まりによる円高を頭の片隅に置きつつ、ユーロ・ドルの上昇トレンドに注目といったところでしょうか!では皆様、今週もグッドラック!。

 

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