こんにちは、週末9/9の北朝鮮建国記念日ですが、とりあえず何もなく過ぎて良かったですね。
相場もちょっとリスクオフが後退するのでしょうか?
さて前週は、北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりやハリケーンの影響を受けて、米国の利上げ期待が低下しました。これにより米国債金利が低下して幅広い通貨に対して一段とドル安が進行しました。
北朝鮮にハリケー、債務上限 ― 苦境?のアメリカ
まずECB会合があったユーロ・ドルですが、1.186近辺でスタート後は木曜日にECB会合に向けて、じり高の展開でした。
ドラギ総裁からバランスート縮小(QEの縮小)に関して何らかの示唆があるとの見方が強い中、米金利が低下基調であったことから、会合までにすでに1.19台後半まで上昇。注目の会合後のドラギ総裁のコメントでは、
「為替レートを、政策判断に組込む必要がある」、「為替のボラティリティを巡る懸念は幅広く一致」と足元のユーロ高を警戒する発言をしつつ、
「QEに関する決定の大きな部分は10月に行う」、「QEの実施期間や規模を議論した」
と10月に何らかのアクションを取る含みを残すという煮え切らない内容でしたが、出尽くし感もなかったことで一旦はユーロ高で反応。一時1.2050まで上値を伸ばしました。金曜日も広範なドル安傾向となるなか、1.21手前まで上昇しましたが一旦跳ね返され1.204手前で週末を迎えました。
北朝鮮にハリケー、債務上限 ― 苦境?のアメリカ
ドル円は、北朝鮮に地政学リスクの高まりを受けた米金利の低下に歩調を合わせる形で、ほぼ一本調子で下落傾向でした。
北朝鮮核実験実施の報道を受けて、まずは月曜日からドル円は前週の引け、110.25近辺からいきなり109.5近辺とギャップダウンしてのスタート。その後、週末の9月9日の北朝鮮の建国記念日にさらにミサイル発射があるのではとの憶測から、ドル円は終始下値を探る展開でした。週末が近づくにつれて緊張は高まり金曜日にはついに107円台に突入、107.3台まで今年の安値を更新しました。引けにかけては若干買い戻され107.8台で週末を迎えました。
ポンド・ドルは1.295近辺でスタート後ほぼ一本調子で上昇し、1.320で引け。好調を維持する豪ドルも0.798近辺から一時大台突破の0.810を上方にブレイク。0.8125まで上値を伸ばした後、利食いの売りに押されて0.8050近辺で引けました。
カナダ中銀が強めのGDP統計などを背景に連続の利上げを実施、見方が分れていたこともあり市場はカナダ・ドル高で反応。1.2394から1.2159と2%程度の上昇。景気動向次第では年末まで再度利上げ実施との見方も強く底堅い動きが期待出来そうです。
さて、ハリケーン「Irma」が米国のフロリダ州マイアミに上陸との報道。景気の下押し圧力が強まりそうです。
8月末にテキサス州を襲撃したハリケーン「Harvey」の傷跡も癒えない中、再び「Irma」の襲撃と頭の痛いトランプ政権。しかし、自然災害を機に、気にされていた債務上限の引き上げは一旦合意。政府閉鎖も免れる公算が高まったことで不要な政治リスクの高まりを回避できたという点ではポジティブに見えます。一時的な景気鈍化を経て、再び堅調な景気サイクルへ回帰というメインシナリオは維持されるのではないでしょうか。
今週の注目はやはり木曜日発表の米消費者物価指数(CPI)でしょうか。こちらが上昇してこなければ、米国の年内利上げシナリオが崩れる公算が高まり一段のドル安を誘発する可能性も否定できません。
さて、北朝鮮リスクですが、9月9日は不気味なほど静かでした。米国のハリケーン襲来に気を遣ったのか??全く訳が分かりません。。一旦何も起きなければ、リスクオフの巻き戻しでドル円の打診買いも面白いかもしれませんが、安値更新中ですので、軽めがいいですね。ハリケーンもありますし、あんまり大きなポジションは動かしにくい環境です!焦らず年末までに来そうな波を見極る週にしようかなと思います。では皆様、今週もグッドラック!。
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