FXコラム

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今週の相場観:2018年10月第1週

前週は、注目のFOMCを消化して、結論は米ドル高への回帰という展開となりました。

 

ドル円は年初来の高値をついに更新!今後の値動きが楽しみになってきましたね~。

 

そんなドル円ですが、112.60近辺からスタートしじり高で推移。火曜日には113円手前、FOMCを控えた水曜日は東京時間に113円にワンタッチしてNY時間のFOMCを迎えました。

 

FOMC、3ヶ月ぶりの利上げ

注目のFOMCでは予想通りに政策金利幅が事前の1.75-2.00%から2.00-2.25%引き上げが行われました。

 

注目の声明文では政策金利のスタンスについて「緩和的」との文言が削除されたことで、一旦は「今後の利上げ幅について現在の織り込みの3.25%程度で打ち止め感が出るか」という思惑からドル売りに反応。一時的に、ドル円は113から112.80程度まで売られるといった動きでした。しかし、その後のパウエル総裁の会見において利上げの打ち止め感は醸成されず、引き続き景気動向、データ次第では淡々と利上げを継続する姿勢が打ち出されたため、市場は一転ドル買で反応。ドル円は7月の高値113.15まで上昇をみせました。

 

その後は達成感から利食いの売りに押されて112.60まで低下しましたが、木曜日の欧州時間から前日のFOMCを受けてドル高一色となり、ドル円は年初来の113.40まで上昇しました。金曜日にはその高値をブレイクし、113.70で年初来高値での引けです。

 

イタリア債務問題ににわかに注目集まるユーロ

ユーロ・ドルですが、1.1750近辺からスタート。強いレジスタンスであった1.1730-40を前週にブレイクして上値を目指すトレンドが出ていたことから、月曜日から1.1820近辺まで上昇するものの、1.1750まで押し戻されるといった、やや煮え切らない展開でした。

 

イタリアの財政支出が高目となるとの報道やBrexitを巡る報道への警戒感からか1.180地帯を明確にブレイク出来ずFOMCを迎えました。

 

上述のとおりパウエル総裁の利上げ継続スタンスがドル買いを呼び、またイタリア財政を巡る不透明感が重石となりユーロは週末に向けて大きく売り戻されて、一時1.1570まで下落、1.1600台で週末を迎えました。

 

ポンド・ドルは、1.3070近辺でスタートして、Brexitに関する報道に大きな進展が見られず、週初はユーロを同様に上昇基調となり1.3200まで上値を伸ばしました。しかしFOMC後のドル売りやBrexitに関してほとんど進展が見られていないとの見方が強まる中で売りに転じ、一時1.300丁度まで下落。1.3030、とほぼ週明けと変わらない水準で引け。

 

オーストラリア・ドルは0.7260とややギャップダウンしてスタート。引き続き米中貿易戦争への懸念が重石となり、FOMCまでは0.7240から0.7280の狭いレンジ内で推移しました。FOMC直後のドル売りの中一旦、0.7300をブレイクし0.7315まで上値を伸ばしましたが、その後米ドル買戻しを受けて結局下落基調へ、金曜日には0.7200近辺まで売られて、0.7220近くまで多少戻しての引けとなりました。

 

ドル、年初来高値更新

さて、FOMCで利上げ打ち止め感が出なかったことから市場は米ドル買いで反応しており、ドル円も年初来高値を更新と年末に向けて米ドル高で攻めるのかもなという雰囲気が出てきています。

 

ドル円は引き続き押し目買いスタンスでしょうか。ただちょっと気になるのは、FOMCの利上げ継続スタンスにも拘わらず、米国債の金利は低下したことと、米株価の上値がやや重いこと。ドル円が上昇するにはリスクオン、米国債の金利上昇が伴うパターンが多いので、ドル円が114円、115円までという展開を見るにはこの二つを見ておく必要がありそうです。

 

今週はISM製造業指数や雇用統計といった米国の重要統計が発表されますので、結果によっては大いに高値更新が狙えると思いますので注目ですね!

 

一方で、上値トレンドが出たかに見えて失速したユーロ・ドルですが、イタリアの財政問題を消化するまでちょっと時間がかかるかもしれません。いわゆるポピュリスト政党の勢力が強まっている様子で、欧州連合に対して高めの財政赤字水準をちゃんと説明出来るのかが通貨の推移に影響しそうです。ポンド同様にBrexitに関して否定的な報道が出ると、対米ドルで売られる展開を繰り返していますので、ちょっと上値に対する警戒感が強い時間帯が続くかもですね。

 

でも、これから徐々に金融緩和の度合いを緩めていく方向ですので、下値も限定的だと思います。より長いスパンでは押し目買いで臨んでもいいのかもしれません。目先はドル円の上昇トレンドにうまく乗るトレードを心がけつつ、ユーロなどの欧州通貨でもいいエントリーを模索といったところでしょうか。10月!年末に向けて天王山を迎えてきました!!雇用統計もあと3回!頑張っていきましょう!では皆様、今週もグッドラック!

 

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