前週は、米株市場が一旦は落ち着きを取り戻し、米国債金利の上昇もあり全体的に米ドルが小幅上昇といった週でした。
イギリスのEU離脱交渉に関して、「週明けに何らかの合意がもたらされるのでは?」との楽観的な見方が広がっていた中、「結果合意に至らず」との報道や、米国とサウジアラビア間で行方不明となっているジャーナリストを巡る緊張の高まりなどでややリスクオフの雰囲気でスタートしました。
FOMC議事録やKSA情勢で上下したドル円
ドル円ですが、112.20近辺からじりじり下落し、月曜日の欧州時間には111.60近辺まで下落しました。
その後は米株市場の落ち着きを見ながらじりじり上昇の展開に。水曜日のNY時間に発表されたFOMC議事録で、特にタカ派色が強いというわけではなかったが市場では再度米国の利上げが意識された動きとなり112.50まで上昇しました。
木曜日にアジア時間に中国株が大幅下落したことに加えてサウジアラビア情勢懸念、Brexitを巡る離脱交渉懸念から反転下落し、一時112円を割り込む展開へ。
しかしそこからまた反転上昇!金曜日は静かに買い戻されて112.50台で週末を迎えました。
Brexit交渉の不透明感で下落したユーロドル
ユーロ・ドルですが、1.1560近辺からスタートし、月曜日の東京時間まではリスクオフ的な動きで鈍い展開でしたが、欧州後半からリスクオンの流れになる中、ユーロ円の買に支えられて上昇を開始。月曜日には1.160をヒット、火曜日に1.1620まで上昇しました。
しかしそこからは、水曜、木曜とBrexit交渉に進展がなかなか見られていないとの観測からポンドと共に下落傾向となり木曜日には1.1450まで下落。
金曜日も1.1430まで売り込まれましたが、10月9日の下値がサポートとなり反転。1.1510まで買い戻されてクローズです。
ポンド・ドルは、週明けからBrexit交渉行き詰まりの報道で前週の引け1.3120から1.3080近辺とギャップダウンしてスタート。
その後は火曜日までは米株の落ち着き共にクロス円が買われたことにつられて1.3240近辺まで上昇を演じました。
しかし、そこから水曜、木曜と上記のようにBrexit交渉に否定的な交渉が聞かれたことで1.3010台まで大幅に下落。。。
金曜日は多少買い戻されて1.3070近辺で引けました。
オーストラリア・ドルは0.7110近辺からスタート。米中貿易戦争の行方に大きく影響を及ぼすような報道もなかったことで方向感の出ないレンジ推移になりました。下限0.7090、上限0.7160を行ったり来たりして、結局0.7120近辺と小幅の上昇で週末を迎えました。
25日のECB金融政策発表に注目
さて、今週は経済データの発表は少ないですが、ECBの金融政策発表が注目でしょうか。
Brexitを巡る交渉でポンドにつられてやや値動きが荒くなりがちですが、今後の注目はECBが来年のどの時点で利上げ政策を打ってくるのか、また利上げペースについて何らかのヒントが出てくるかが焦点でしょう。
一方で、米国ではすでに今年残りで一回、来年に4回の利上げをほぼ織り込んだ状態で市場は走っていますので、欧州の利上げが追い付いてくるとなると、ユーロ・ドルにはユーロ高の中期的なトレンドが発生する可能性があります。
ECBのドラギ総裁のコメントなどは要注意ですね。
トランプ大統領の発言で無秩序な値動きの可能性
また米国では、中間選挙が近づいてきています。
民主党の優勢が伝えられていますが、トランプ大統領が支持集めのために過激な言動をしやすい時期と言えそうですので、実際に中間選挙が終わるまではNY時間、東京の午前中などの時間帯に無秩序な値動きが発生する可能性もあります。
ドル円で言えば、金利差の観点からもドル上昇に当面は動きやすいとは思いますが、トランプ氏のFRBの利上げ批判や通貨安誘導と批判するような発言で一時的にドル円が下落する動きも出るでしょう。
こういう時は軽めに淡々と買うのがワークしやすいのではないかなと思います。
Brexitの交渉はもつれにもつれ、離脱時期の後ろ倒し案がでていますね。
メイ首相がどのようなシナリオで国内の議会を説得するのか依然不透明感は強く、一つのニュースで値動きも激しくなると思われます。あんまり触らない方が賢明に見えますね。
ドル円を押し目買い、ユーロを中長期的な視点で軽めに買い始めるチャンスを見定める、そんな感じで臨もうかと思います。
年末まで実質あと1か月ちょっとですね。大怪我をしないように頑張って参りましょう!それでは皆様、今週もグッドラック!
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