前週は、トランプ大統領が中国との想定される貿易合意について草案作成を指示したとの報道もあり、株式市場が一旦は落ち着きを取り戻しました。
これを受けて、週後半にリスクオン的なクロス円の上昇が見られました。
ちょっと一息つけそうな展開でしたね。
雇用統計の良好な結果に上昇したドル円
ドル円ですが、111.90近辺でスタート後、欧米の株価が堅調な寄りつきを見せたため上昇を開始。月曜日に112.50、火曜日に113円に到達!水曜には113.40まで上値を伸ばすという力強いプライスアクションを見せました。
「前の週の株価下落時のリスクオフ局面で仕込まれたショートのカバーかな?」と思しき動きもドル円の上昇を後押ししていた模様です。
その後は雇用統計前のポジション調整か上値が重く113円手前で米雇用統計を迎えました。
結果は予想の195千人を上回る246千人の雇用増。注目の時給上昇率は想定通りの前年比3.1%の上昇と良好な内容であったため、米国債金利の上昇を伴う米ドル買の展開となり、ドル円も113.20近辺まで押し上げられて週末を迎えました。
Brexitに関する楽観的な報道で上値を伸ばしたユーロドル
ユーロ・ドルですが、1.1400近辺からスタートし、週初は重い値動きでした。
週末のドイツのヘッセン州地方選挙において、メルケル率いる連立与党が敗退。。。
メルケル首相が次期再選を目指さないと発言したことでユーロ・ドルはじりじりと売られ、水曜日には年初来の安値1.1300近辺まで下落。
しかし、木曜日から一転上昇を開始!Brexitに関して、「メイ英首相とEUが、離脱交渉の金融サービス分野で合意」と英タイムズ紙が報道したことでポンドと共に、ユーロも上昇。ユーロ円の買いも加わり木曜日には一時1.1420まで上昇しました。
金曜日も順調に1.1450超えまで上値を伸ばしましたが、強めの米雇用統計を受けた米ドル買で1.1390まで売られて引けました。
米ドル買いにより上昇が抑えられた他国通貨
ポンド・ドルは、1.2830近くでスタート後、ユーロ同様に水曜日までは下値を探る展開で、年初来の安値1.2700まで売られました。
木曜日には、上記のBrexitに係る楽観的な報道を受けて、1.3030近辺まで急速な上昇。金曜日は強めの米ドルに抑えられましたが、1.2970と週初との比較で上昇して引けました。
オーストラリア・ドルは0.7090近辺からスタート。水曜まで狭いレンジ内での動きでしたが、木曜から米中貿易戦争についてやや楽観的な報道がなされる中、上昇を開始し0.720越えへ。金曜には0.7250まで上昇を見せました。
雇用統計後の米ドル買戻して、0.7190近くで引けました。
値動きの予想が困難な米中間選挙
さて、主要統計の発表を終えて、今週は米国の中間選挙、FOMC開催と危なそうなイベントが目白押しです。
先週は一旦、株式市場が持ち直したことからリスクオフの流れが止まりました。
ただ金曜日のNY時間に、米中の貿易戦争に関して合意を否定するような報道が流れて、株価が下落していたこともありますので、やはり手放しでリスクオンとはいかなそうな雰囲気です。
中間選挙に関しては、民主党の優勢が伝えられていますが果たしてどうなるのでしょうか。
難しいのはどっちが勝っても、どっちに動くか全く予想がつかないという点でしょう。
米大統領選挙において、トランプ氏が勝利した時、まずはドル安に大きく振れ、その後は急速にドル高が進むという全く予想外の動きになったことが思い出されます。
結果を受けて、株式市場を眺めて、リスクオン・オフどちらに傾くかをちゃんと見てからポジションをとった方が賢明でしょうね。
落ち着きのないBrexit関連報道
また、Brexitに関しての思惑報道も相変わらずですね。
21日までに大きな進展が見られるとの報道が。また週末にタイムズ紙はメイ首相がアイルランド国境問題を巡りEUから譲歩を引き出したとの報道する一方で、ロイターは否定報道と何とも落ち着きません。
まー、こんな状況がずっと続くんでしょうね。相変わらずポンドの値動きが荒くなりがちということと思います。ドル円はテクニカルにも綺麗な上昇サインが転倒しているように見えます。
10月15日、26日で形成されたダブルボトムに26日のスパイクローの値動きを信じれば115円を目指す展開もあるかなという感触ですが、まーイベント目白押しですしポジションは控えめということなんでしょうね。
今年も本当に大詰めとなってきましたね。体調に気を付けつつ、最後まで生き抜いて参りましょう!!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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