前週は、Brexitを巡り英政局の混乱が見られたことでポンドの下落が目立った週でした。
その他の通貨に関しては週末に向けて米国債の金利低下に伴って、米ドルが弱めに推移しました。
米金利の低下で下落したドル円
ドル円ですが、113.80近辺でスタート後、月曜日が米国祝日となる中、Brexit交渉が難航とのニュースを見つつ、対ユーロで米ドルが買われる流れを受けて114.20まで上昇しました。
火曜日、水曜日のNY時間までは113.80から114.20のレンジで神経質な動きを繰り返しましたが、総じてドル円の底値が固く推移。
NY時間からやや雲行きが怪しくなり始めました。米インフレ統計が一部予想を下回ったことで、米国債の金利が低下開始。ドル円も一時113.30まで下落しました。
木曜日は英政局の混乱を受けて為替市場が大荒れとなりましたが小康状態を維持。しかし、金曜日に世界景気の減速懸念や米金融当局者からややハト派的なコメントがなされ、米金利が低下したことからドル円もついに113円を割り込み、一時112.65まで下落。112.80台まで小幅買い戻されて週末を迎えました。
Brexitやドラギ総裁の発言で上下したユーロドル
ユーロ・ドルですが、1.1320近辺とやや弱めにスタート。月曜日にイタリア予算を巡る不透明感やBrexit交渉難航の報道を受けて、8月依頼長らくサポートラインと見られていた1.1300をついにブレイクし、1.1220まで一気に低下しました。
月曜日の下落が米国祝日を受けてのやや行き過ぎたものだったということなのか、火曜日以降はユーロを買い戻す動きが優勢となりました。
特に木曜日はポンドが急落する中でも対ドルで堅調に推移、金曜日は米金融当局者からハト派的な発言が聞かれたのと対照的にドラギ総裁がユーロ圏の成長に自信を示したことで一段上昇し1.1400台を回復、1.1410台で引けました。
英閣僚辞任で急落したポンドドル
ポンド・ドルは、Brexit交渉が難航との報道を受けて1.2920台と、前週の引けの1.2970台からギャップダウンしてのスター。、その後も交渉が難航・進展のニュースに振り回され続けて不安定な動きが続きました。
火曜日は交渉に大きな進展ありとの報道で1.2830台から一気に1.3050近辺まで上昇。水曜日は1.3080と1.29を行き来するという荒い値動きとなり、最終的にはEU離脱協定を閣議で了承との報道で1.300台をキープして木曜日を迎えました。
しかし、楽観的な雰囲気も一転。木曜日にはラーブ英離脱担当相が辞任、その他にも閣僚辞任の報道が続き、1.3030から一時1.2730まで下落しました。
金曜日はメイ首相の不信任決議が発動されなかったことに加えて、主要閣僚が政権に残ることが明らかとなったことで下げ止まり1.2830台まで買い戻されて引けました。ほぼ前週の引けと変わらない水準で週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは0.7220台でスタート後、月曜日は全般に米ドル高に押されて、0.7170台まで下落しましたが、その後米中貿易戦争に関してやや楽観的なムードとなったことから大幅に買い戻され0.7330まで上昇して引けました。
年末に向けポジション繰りに注意
さて、いよいよ年末モードかなという値動きになってきました。特にBrexitを巡るポンドの値動きなどは最たるもので、厳しいものでした。
小さなニュースでも思わぬ値動きとなる場面が多くなってきそうですので、何とか生き残るようにポジション調整を頑張りましょう。
そして週末ですが、ペンス米副大統領が中国を厳しく批判する声明を出しております。
米中貿易交渉について楽観的な報道が聞かれていたのとは一転、貿易戦争はかなり激しいものとなる覚悟がそろそろ必要かもしれませんね。
そうなるとFRBの利上げペースがやや鈍化することも考えられるので、その場合は中期的な米ドル安相場がくるのかもしれません。これは来年のテーマかも!?
ユーロ圏が堅調な経済成長を維持出来るのであれば、ユーロ・ドルを中期的な視点で買の時期がそろそろ来ているのかもしれません。まー、何にせよ、ポジション繰りに注意して、頑張って生き残りましょう!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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