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今週の相場観:2018年12月第3週

前週は、「経済統計の週!!」

 

かと思いきや華為技術(ファーウェイ)幹部がカナダのバンクーバーで逮捕との報道から一気にリスクオフムードが高まりました。。。

 

G20 で「米貿易摩擦の解消に向けて90日間の交渉がもたれる」とのポジティブなニュースが一気にかき消され、米国債金利の低下に伴う米ドル安が対円、対ユーロで見られました。

 

ファーウェイ幹部逮捕を受けて下落したドル円

ドル円ですが、週末のG20で上述の通り米中で貿易摩擦解消に向けた協議が行われるとのニュースがあり、東京時間は113.60と若干ギャップアップしてのスタート。そのままの113.80台までするすると上昇しました。

 

しかし、過度な期待は禁物との警戒感なのか米株の先物も上値が重く、ドル円も上値の重い展開でした。

 

NY時間に入りISM製造業が強い結果となり持ち直すも、なぜか東京時間火曜日に日経平均を始めとして世界的に株価が下落。ドル円も113.50近辺から112.50台まで下落しました。

 

水曜日はブッシュ元大統領の国葬で米国株式市場などがクローズとなる中、為替市場も比較的静かに113.20までじり高。

 

翌木曜日は東京時間から上記のファーウェイ幹部がカナダで逮捕とのニュースで世界的に株式市場が崩れ始め、ドル円も一時112.20台まで下落しました。

 

米雇用統計発表に向けて113円手前まで買い戻されましたが、平均受給の伸び率が予想を下回り米国債金利の低下に繋がったことや株価下落の継続を受けてドル円は売りで反応。112.60近辺で週末を迎えました。

 

米国金利低下を受けて上昇したユーロドル

ユーロ・ドルはG20を受けたクロス円の買からスタートしたので、1.1330と若干ギャップアップしてのスタートに。その後順調に1.1380まで上値を伸ばしましたが、ユーロ円の失速と共に月曜日は1.1350近辺で引けました。

 

火曜日は世界的に株価が下落。米国金利低下となる中、イタリア財政を巡る懸念が後退との期待からするすると1.1420手前まで上昇。しかしNY時間に1.1320まで下落と何とも荒い値動きでした。

 

水曜は小康状態でしたが、木曜日の欧州時間から再度上昇を開始。ファーウェイショックを受けた米国金利低下を受けて1.1410台を回復しました。

 

米雇用統計がやや弱い内容となったことで1.1420まで一時上昇、その後若干売り戻されて1.1380近辺で引けました。

 

ブレグジットをめぐり落ち着かないポンドドル

ポンド・ドルは、欧州離脱案が英議会で批准されるかで上下し、落ち着かない展開でした。

 

週明けはクロス円の買いにつられて1.2750から1.2820台まで上昇。欧州時間で議会通過を巡る不透明感から1.2700まで下落。翌日は再び1.2840まで上昇してからの、議会通過困難との見方で1.2660まで下落と日中の値動きが荒い展開でした。

 

その後も結局政局にはっきりとした方向感は見えず、1.2800から1.2700のレンジで推移し1.2720近辺で週末を迎えました。

 

オーストラリア・ドルはG20のポジティブなムードを受けて0.7350と、前週の金曜日の0.7310から大きくギャップアップしてスタート。0.7340手前まで力強い上昇を見せました。

 

しかし、0.7400のブレイクに失敗し上値が重かったところに、GDPの内容が弱いかったことやファーウェイショックで米中関係に再度冷や水が浴びせられると売り一色へ。結局水曜日から下げ続け0.7210近辺で引けました。

 

荒い値動きに備えてトレードは抑えめに

さて、年末モードに入ってきたこともありいよいよ日中の値動きが荒い日が多くなってきました。

 

その中でのファーウェイショック。。。金融市場で出回り始めたのは水曜日のNY時間、木曜日の東京時間朝からといった感じでしたが、実際の逮捕は12月1日だったとの報道です。

 

今にして思えば火曜日の日経平均のよくわからない大幅下落なども、この材料をもっていた投資家の売りだったのかもしれませんね。

 

ファーウェイは中国にとって成功企業の象徴で、米国で言えばFacebook、 Amazon、 Appleの幹部が逮捕されるようなもので、国民感情も反米に傾き、米中関係が一層悪化することが懸念されます。

 

まだ報道が錯綜している段階ですが、米国首脳陣はG20会合時にすでに逮捕を知らされていたと発表。習近平国家主席もG20の会合時点で逮捕について知っていた可能性が高く、そうすると90日間の関税交渉合意は逮捕を織込んでいたとも言えます。

 

その場合、習国家主席は逮捕に目をつむったとも言え、「それほど事態は悪化しないのでは」との憶測も飛び交っています。

 

何にせよきな臭い報道ですので、ポジションを抑え目にするしかやることがないですね。。

 

米雇用はやや失速している可能性もあり、2019年の利上げペースがそれほど早くないかも?と思わせる内容でした。中期的な米ドル安に向けた仕込みをいつするかの見極めが2019年のパフォーマンスを占う上で重要かと思います。

 

今年も残りわずかです、そろそろお休みモードも本格化、ゆっくりした気持ちで抑え目トレードしてください!!

 

それでは皆様、今週もグッドラック!

 

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