前週は、久しぶりに米ドル安トレンドに一旦歯止めがかかった展開となりました。
対主要通貨で一段と米ドル安が進行しました。
ドル円ですが、108.6近辺でスタート後、月曜と火曜はFOMC前に方向感なく、109円台前半と118.50近辺でレンジ推移しました。
イェレンFRB議長、ついに退任へ
さて、イエレン議長の元での最後のFOMC。結果は予想通りの政策金利の据え置き。
声明文ではインフレについて「今年は上昇する」と一貫して楽観的な見方を主張しており、少なくとも今年3回の利上げを市場に織り込ませるという従前の内容を踏襲するものとなりました。
市場の注目はFOMCが今年4回の利上げに動くかどうかであり、特段ドル高の材料とならず。。。しかし、ドル円は高水準で推移する米国債金利のサポートもあり109.30近辺でイベントを消化しました。
金曜日の日本時間には日銀が長期国債金利を上限0.10%で釘付けにするための指値オペを実施。引き続き金融緩和の意地の姿勢を見せ、109.50を超えてじり高の機運を保ちつつ雇用統計を迎えました。
結果は吉!いや強い内容!雇用者増加数は200千人と予想の180千人を上回り、注目の時間当たり賃金が事前予想の2.6%を大きく上回る2.9%となり、市場は米国債金利の上昇、ドル買いで反応。ドル円も110.50手前まで買われたあと若干売り戻され110.15近辺で引けました。
ユーロドルは、1.2430近辺からスタート後、こちらもドル円同様にレンジ推移。1.2350と1.2450近辺を行ったり来たり。。
FOMCで特に米国で4回の利上げが指示される内容ではなかったことから、再度上値を追う展開1.2520近辺まで上昇。しかし、金曜日の強い米雇用統計を受けたドル高に押され1.2460近辺で週末を迎えました。
ポンドドルの値動きもユーロドルとほぼ同様に、1.4160近辺でスタート後一旦1.4000を割り込むも持ち直してレンジ推移。FOMCで1.4250まで上昇後、米雇用で売られ1.4120近辺とこちらは若干のドル高。
オーストラリアドル、ニュージーランドドルは上値の重さが確認されるとやや利益確定に押される中、米雇用後の売りもありそれぞれ、0.8110から07930近辺、0.7350近辺から0.7300近辺まで下落しました。
トランプ政権発足以来初めての株暴落
さて、2018年に入りほぼ一本調子で上昇してきた株式市場に一旦ブレーキがかかっています。
強い雇用統計を受けての米国債金利の上昇、
もしも金融当局がインフレ抑制のため積極的な利上げに動くなら株式市場に冷や水をかけるのではとの憶測、
アップルがアイフォンXの生産を引き下げる、
などのニュースも株安に影響を与えている模様。
また、仮想通貨も大きく下落しています。
JPモルガンなどの米大手銀行がクレジットカードでビットコインなどを購入する取引を中止、
フェイスブックが仮想通貨・ICOの広告を禁止する、
といった報道が逆風となりました。ビットコインは昨年12月の高値から既に60%を超える下落となっており、バブル崩壊の様相を呈しています。
この値動きの荒さでは、現在の通貨体制に代わる新通貨への道はちょっと遠そうに感じますが、引き続きじーーーっと見守ります。
さて、米雇用統計を受けて、今年に入ってのドル安のトレンドが反転するのかを見極める重要な週となりそうです。金曜日は米株も大きく崩れており、為替市場がリスクオフの円高に走るのか、米金利上昇に注目したドル円上昇に向くのか?
個人的にはドル売りのポジションが溜まっているので、今週は一旦、主要通貨に対して米ドル高が継続するのではと感じます。週明けもビットコインが急落して始まっている模様、これが何か為替市場まで影響をきたす混乱の引き金になるのでしょうか!?今週もグッドラック!
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