前週は、米金利市場で意識され始めた国債の増発やそれに絡んだインフレリスクが意識されつつ、揉み合いました。
16日の週に進んだ米ドル全面安を若干より戻すドル高の展開となりました。
FOMC議事録によりドル円反転下落
ドル円ですが、106.30近辺でスタート後は日経平均株価が月曜から持ち直し傾向となったこともあり、週前半はじりじりと円安傾向となりました。
水曜日には一時、107.90まで上値を伸ばす展開に。しかし水曜日のNY時間に発表された1月開催のFOMC議事録の内容が、2018年の米利上げ回数3回をくつがえすほどの強いトーンでなかったことや、108円手前での値動きの重さが確認されると反転下落を開始。木曜日は再度106円台の半ばまで押し戻されました。
金曜日は方向感が出ず。。。107円を一時回復しましたが、やや売り戻され106.80近辺で週末を迎えました。
ECBのクーレ専務理事の発言の影響でユーロ安
ユーロ・ドルは、1.241近辺からスタート後、週初からドル円の上昇に見られたドル買いの影響を受けながらじり安の展開。1.2260近辺まで下落しましたが、その後は一旦買戻しもあり、1.2350まで戻すも勢いは続かず1.2290台で引けました。
ドイツの政権安定が期待されていることや、ユーロ圏の景気回復傾向は通貨にはプラスのはずですが、ECBのクーレ専務理事の「早期の正常化を論じたくはない」といった発言が聞かれたことも上値を抑えた要因でしょうか。
ポンド・ドルはほぼ今週もユーロ・ドルに沿った動きに。1.4030近辺からスタートすると木曜日の欧州時間までじり安の展開で1.3850近辺まで下落。金曜日は1.4000手前まで上昇後、1.3900までの突如の下落があり誤発注のポンド売りの噂もありましたが、結局1.3970近辺まで戻して引けとなりました。
オーストラリアドル、ニュージーランドドルも若干の米ドル高傾向。07910近辺からから07840近辺、0.7390近辺から0.7320近辺までそれぞれ下落となりました。
やや落ち着いた感があるマーケット
さて、ボラティリティの代名詞とされるVIX指数が節目の20を下回ってきており、世界の金融市場やや落ち着きを取り戻した週でした。
世界の株式市場も底堅く推移していることから、一方的な円高というよりは揉み合いの期間に入ったというイメージでしょうか。
今週はパウエル新FRB議長の米議会証言が予定されており、今後の米金融政策の見通しについて何らかの方向感が示されるかに注目が集まっています。タカ派的な内容となれば、思わぬドル高へ振れる可能性もありますので、要注意です。
中米朝の紛争で判断しがたい世界情勢
一方で気になるのは、世界情勢ですね。トランプ政権は北朝鮮に最大規模の追加制裁を科すと発表した。
北朝鮮に関わる船舶や商社を対象に北朝鮮との関係を断つように働きかける模です。地政学リスクの顕在化もやや不安材料ですね。
また、中国でのきな臭い動きが見られます。米ニューヨークを象徴するウォルドルフ・アストリア・ホテルを買収・爆買いした中国保険大手の安邦保険集団が政府の管理下に置かれたようです。違法な経営で負債の返済能力が危ぶまれていると報道されています。
一時、米資産を買い漁り、中国元安を招き政府に睨まれたとの言われる同社だけに、なかなか中国の資本自由化への道は遠いなと実感する一件でした。
今週も、パウエル氏の議会証言に注目しつつ、ISM製造業などの指標で方向感が出るか出ないかの見極めの展開が継続しそうです。なかなか方向感が出にくくイライラするかもしれませんが、まだ先は長いので体力温存しつつ、今週もグッドラック!
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