FXコラム

マーケット情報

今週の相場観:2018年6月第3週

前週はドル円が横ばいで推移した以外は、主要通貨に対して米ドルが一旦調整を見せて下落する展開でした。

 

ドル円は109.5近辺でスタート後、一旦は収束したと見られるイタリアならびにスペイン情勢を受けてリスクオン、上昇となりました。

 

米国債金利の上昇、米株、日本株高といった様相を見せる中、じり高となり火曜の東京タイムには一旦110円をタッチ。しかしその辺りに大型の売りがあり109.5まで調整、水曜には再度リスクオンムードで110.30まで上昇を見せました。しかし上昇もここまで。

 

イベントを控えて調整を受けたドル円

週末のG7首脳会談を控えて、貿易問題に絡んで再び米国が孤立するリスクや米株が軽い調整を見せたことでドル円もやや売り方向に傾き始めじり安展開へ。金曜日は一時109.20まで下落しました。多少買い戻されましたが前の週とほぼ変わらない109.5台での引けとなりました。

 

QE終了の噂でユーロ高

ユーロドルですが、1.1660近辺でスタート後、一旦は落ち着いたイタリア情勢とユーロ円の上昇を手掛かりに、月曜日から1.1780まで上昇。しかし、ドル円の110円同様に1.180近辺の売りオーダーが意識されて一旦は押し戻され火曜には再度1.1650まで下落と落ち着かない展開でした。

 

しかし、その火曜日のNY時間に次週のECB会合ではQE(量的緩和)の終了が具体的に議論されるとの報道が流れ一気に買い戻しの流れに。火曜の引けには1.1720を回復しました。

 

報道を裏付けるように水曜には、ECB重鎮であるブラード理事からQE終了について討議するとの発言がなされたことで、ユーロは1.180近辺まで再度上昇。木曜日も買いの流れ強く1.1840台まで上昇しました。

そこからは週末のG7を意識したユーロ円の売りにつれ安となり、1.1770近辺で週末を迎えました。

方向感に欠ける他国通貨

ポンドドルは独自のイベントを欠く中、ユーロ・ドルに追随した動きとなりました。

 

1.3350近辺でスタート後、月曜に1.340近辺まで上昇も1.330まで下落と落ち着かない月曜日。火曜からユーロと共に上昇開始し、木曜日には1.3470まで伸ばします。そこからポンド円の売り戻しと共に1.3400台まで売られ、と幅高で引けました。

 

オーストラリア・ドルは0.757でスタート後、月曜から堅調な小売統計を受けて0.766台まで一気に上昇。

 

しかし、火曜日の金融政策会合で特に中銀の据え置き姿勢に変化はなく、0.760まで一旦調整。。水曜は強めのGDP統計を受けて再び0,7680まで回復と日替わりの展開でした。

 

金曜日には他の通貨同様にクロス円への売り圧力に押される形で、0.760まで売られて引けました。

 

「米国vs6か国」となったG7

さて、週末に行われた注目のG7首脳会談ですが、強行姿勢を崩さない米国と他6カ国との溝は埋まらず平行線を辿っている様相が伝わってきました。

 

当初は一日で終える予定だった貿易議論は結局2日目の午前までかかったとの報道。一時は首脳宣言の発表も危ぶまれましたが、貿易問題について「保護主義と戦う」、「関税の引き下げや非関税障壁の撤廃に向け努力する」といった文言を盛り込んだ首脳宣言を採択しました。

 

何とも歯切れの悪い感じですが、今G7から出てくる精一杯の表現ということなのでしょう。今後とも貿易を巡る各国のつばぜり合いは継続することとなりそうです……。

 

米朝会談の影響でドル円上昇か

トランプ氏と金正恩氏がそれぞれ米朝会談に向けてシンガポールに到着しました。首脳会談は明日に買いされますが、非核化についてどの程度踏み込んで議論されるかに注目です。

 

北朝鮮が大きく譲歩を見せれば一気にリスクオンムードとなる可能性があります。ドル円の上昇も期待できそうです。

 

またそ今週は、木曜日明け方にFOMC、木曜日にECB、金曜日には日銀会合、とイベント目白押しで激しい動きとなりそうです。ポジション量にはくれぐれも注意しましょう!!

 

基本的には米ドル高シナリオを維持しつつも、ECBでQE終了に向けて下地が整ってきたとのトーンが聞こえれば、いままで大きく売られてきたユーロ・ドルの反転上昇のトレンドが出る可能性もありますので、慎重に相場を見極めたいところですね。

 

今年ももうすぐ半分すぎます、一年間、生き残れるように踏ん張っていきましょう。それでは皆様今週もグッドラック!

 

■超人気海外FXブランド XM
XMの口座開設はこちら

■専業トレーダーに人気の BigBoss
BigBossの口座開設はこちら

■低スプレッド、ECN方式、信託保全の3本セット Tradeview
Tradeviewの口座開設はこちら