前週はG7首脳会談,FOMC、ECBや米朝会談などイベントが盛りだくさんの週でした。
予想通りの利上げが行われた米ドル高が際立つ結果となりました。
国際首脳会談や米利上げによる強気なドル円
週末に行われていたG7首脳会談で米トランプ大統領の強硬姿勢に変わりは見られませんでしたが、具体的な貿易戦争の激化には至らずドル円は109.5近辺から静かなスタートとなりました。
貿易戦争のへの懸念はありつつも、翌日の米朝首脳会談への期待感からか上昇開始し、月曜引けには110円に到達。火曜日の首脳会談実施前には110.50近辺まで上値を伸ばしました。
実際に会談が進むにつれ出尽くし感から売られる場面もありましたが、次のFOMCイベントへ向けた思惑買いも強く水曜の東京時間には110.7近辺まで上昇と底堅い展開に。
さて木曜未明のFOMCでは、事前予想通りに政策金利が引き上げ。景気見通しにも強気で、「年内追加利上げ2回」が期待される内容であったことから110.85まで上昇!しかし111円ブレイクに失敗すると失速して木曜の東京タイムで110円までじり安となりました。
ただそこで支えられると木曜の米小売統計が強かったことや全般のドル高を受けて再度上昇機運が高まり、110.9まで上値を伸ばしたあと多少売り戻されて110.65近辺で引けました。
ECB会合の緩和政策やドラギ総裁の発言で上下するユーロドル
ユーロ・ドルですが、木曜日のECB会合までは、1.1800を挟んで神経質な展開でした。
1.1770近辺でスタート後、1.1800を超える水準では売られ、1.1700台前半では買い戻しという方向感のないままでECBに突入しました。
注目のECB会合では、12月に量的緩和政策の終了をすることが発表され一旦はタカ派と受け止められ1.1850まで上昇。しかし、「来年夏場まで利上げはしない」とのドラギ総裁のハト派的な発言から急落開始。。。結局この日は1.1560まで下落し、多少買い戻されて1.1610近辺で週末を迎えました。
対米ドルで下落した他の通貨
ポンド・ドルは独自のイベントがない中、方向感の出ない展開でしたが、木曜日のユーロ・ドルの下落に追随して対米ドルで下落。1.340近辺でスタートして1.3280まで下落となりました。
オーストラリア・ドルも他の主要通貨同様に木曜までは横這い、弱い雇用統計も特に材料視されず、ECB後のユーロ・ドルの下落に歩調を合わせて対米ドルで下落。結局0.760から0.7440近辺までの下落となりました。
来年夏場まで利上げしないECB
さて、週前半の米朝会談から始まりFOMC、ECBと大型のイベントをこなして結局利上げを淡々と継続する米ドル高という結果でした。
ECBの、「来年夏場まで利上げを開始せず」と時間軸を意識したメッセージが発せられたことは驚きでした。
やはり域内にイタリア、スペインの政情不安、そして週末に大きな話題となった移民を巡るドイツ連立に対する不透明感など数多くの問題を抱える中、急速な引き締めの開始は危険との意識がECBに働いているのかもしれません。
これからユーロドル売りの展開か
ドイツの連立崩壊、メルケル政権が力を失うとなると一段とユーロ売りに拍車がかかる可能性があり注目です。
前回支えられたユーロ・ドル1.1500を伺う水準となってきていますので、下方ブレイク狙いのユーロ・ドル売りをどこかで仕込みたいところです。
基本的には米景気は強く、利上げ局面の継続なので米ドル高の基本シナリオに沿った展開になっていますので、ここは下手に逆らわず行きたいところですね。
今週はドラギ総裁、パウエル総裁の発言の際にはポジション量に気を付けましょう!それでは皆様今週もグッドラック!
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