前週は、貿易戦争の火種が燻りつつも、正面衝突はまだ避けられるとの期待から株式等のリスク資産を中心に堅調に推移。
ドル円やクロス円の上昇が目立った週となりました。
米国債の入札を控え上値を伸ばすドル円
ドル円ですが、110.50近辺でスタート後、横這いで静かな展開でしたがNY時間に入ってじり高の展開となりました。
米国債の入札を多く控えていることもあり、米金利高観測も一役買って火曜日には5月につけた高値の111.40近辺まで上昇。水曜日には米国の生産者物価のコア指数が予想を上回ったことや、注目の111.40のストップロスを巻き込んだこともあり112.20まで急騰しました。
その後もトランプ大統領の「NATOを脱退する必要はない」とのコメントが株式市場の上昇を下支えし上値を112.80まで伸ばしました。週末にかけてさすがに利食いや米露首脳会談を前にしたポジション調整に押されて112.40近辺でのクローズです。
ドル高に釣られる主要通貨ペア
ユーロ・ドルは、1.1750近辺でスタート後、月曜には1.179まで上昇を見せましたが、1.180の大台のせに失敗するとその後は軟調な展開でした。
米ドル高傾向に押されて火曜には1.170を割り込み、金曜には1.1615まで下値を探りました。週を通じて欧州からの材料というよりも、ユーロ円主導の相場模様でした。
ユーロ円はリスクオンの影響もあり終始上昇。ドル円の上下に合わせてユーロ・ドルも水準を調整といったところです。ただ金曜日には1.160の下値ブレイク失敗を機に一気に買い戻しムードとなり、1.1685まで上昇して引けました。
ポンド・ドルは、Brexitに絡み、「穏健派のメイ首相と強硬派のボリス・ジョンソン外相の衝突・辞任」のニュースで、一時売られる局面もありましたが、概ねユーロ・ドルに沿った動きに終始しました。1.3290近辺でスタート後、月曜はユーロ同様に1.3360台まで上昇。その後はじり安となり金曜日には一時1.31割れ直前まで下落しました。一旦1.31がサポートされると、反転上昇を開始し1.3220まで上昇して週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは、米中貿易摩擦で最も影響を受けやすいとの思惑もありやや軟調。0.7430でスタートし週明けこそ0.748まで上値を伸ばす場面もありましたが、その後は売り優勢で一時は0.7360まで下落しました。ただ週末にかけては米ドルロングの利食いが入り、0.7420での引けとなりました。
足元では貿易戦争は為替に影響を与えていない模様
さて、貿易戦争が始まって、さらに米国が追加関税リストを発表してリスクオフか??と思いきや株式市場はどこ吹く風で上昇しています。ドル円、クロス円の上昇がどこまで行くのか注目です。
テクニカルではドル円の年初来高値の113.40が視界に入ってきており、各国のマクロファンダメンタルズとは関係なくこの水準を目指す展開も予想されるため要注意です。
米企業決算が本格化してきます。金曜日には大手銀行のJPモルガンチェースやCITIバンクが決算を発表し、無難な決算シーズンスタートをきったと言えます。減税の効果もありこの四半期も全体的に米企業が良好な状況であることが確認される可能性が高いと考えます。
注目は現在の良好な株式市場のリスクオンが継続するか、です。企業の見通しが貿易戦争の影響を受けて弱気なものとなれば、株価の調整が起こり、それに伴う米ドル安となる可能性も頭の片隅に置いておきたいところです。
今週はパウエルFRB議長による議会証言があります。金融政策については、緩やかな利上げ継続の姿勢を繰り返すものと思われますが、何らかの新たな材料が出るかもしれませんので一応注意しましょう!
日本は真夏日が続きますね。相場を乗り切るためにも、まずは健康に気をつけましょうね!そしてバケーションシーズン、相場も荒れやすいのでポジション量にはご注意を!皆様、今週もグッドラック!
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