前週は、Brexit交渉で前向きな発言が聞かれたポンドが上昇。
米中貿易戦争の激化が懸念された豪ドルが下落。それ以外の主要通貨は小動きという市場でした。
トランプ大統領の関税発言で下落したドル円
ドル円ですが、111.20近辺からスタートして、月曜と火曜は111.00-111.50の狭いレンジ内で方向感の出ない展開でした。
水曜日の米メキシコ間の関税合意に係る報道が好感され、株式市場が好調となったことを受けて、ドル円も111.80台まで一気に上昇。
しかし木曜にはトランプ米大統領より、「9月6日の公聴会が終了次第、中国からの輸入品2000億ドル相当に対して関税をすぐに発動したい」との意向が聞かれ、株式市場の下落と共にドル円も失速。
木曜には111円、金曜には一時110.70まで下落。週末に向けて多少買い戻され111円近辺で週末を迎えました。
ユーロ・ドルは、1.1620近辺からスタートし上値を追う展開が継続しました。
株式市場が堅調を維持する中でのクロス円の買いがけん引する形で、火曜日にはユーロ円が130円回復を達成する中、1.1730まで上昇しました。
1.1750近辺は7月に相当もみ合ったゾーンで高値警戒感も強く一旦は失速。水曜日にポンドが上昇する中、連れ高で上値を探るも1.1720で再度跳ね返された後は、ユーロ円の下落と共に週末、月末に向けて売り戻しの展開、1.1600ちょうどまで調整して引けました。
バルニエ氏の発言で上昇したポンド・ドル
ポンド・ドルも、1.2850近辺からスタートし、クロス円主導で火曜には1.2940まで上昇。水曜にはEU(欧州連合)離脱問題でEUの首席交渉官を務めるバルニエ氏から、「前例のない特例的な提携関係を英国に提案する用意がある」と報じられたことで上昇に転じ、一時1.3040台まで上値を伸ばしました。
その後は米中貿易トークでクロス円が失速したこともあり、1.2960まで戻して週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは0.7330近辺でスタート後、火曜までは堅調な動きとなり0.7360までじり高。しかし、米中貿易戦争への懸念がくすぶる中、地合いは弱く下落開始。木曜日の関税報道で更に下げ足を強め、0.7190まで売られて週末を迎えました。
米国の利上げ局面は長期化か
さて、週末にかけて再び貿易戦争への懸念が高まりリスクオフムードとなったわけですが、短期的には本日月曜日が米国のLabor Day休暇であるため、先週後半はポジション調整といった色合いが強かったように見えます。
火曜日からはついに米国勢もバケーションシーズンが終わり、年末に向けて最後の仕掛けをする時期ですので、良いトレンドが出やすい時期でもあります。最後の一波を上手く捉えたいところですね!
本命は米ドル高という気がしますが、今週のISM製造業や雇用統計を受けたプライスアクションの方向に仕込みたいところです。
IMMのポジションを見るとユーロ・ショートが増加しておりますので、追っかけるところか迷いますが、追っかける方向で行こうと考え中、米国の緩やかな利上げ継続局面は思ったより長く続くかもな、という感触でおります。
総裁選は円安の材料に?
さて、所変わって日本の総裁選ですが、現職の安倍首相が石破氏に対してリードを広げているとの報道が。野田氏が降り一騎打ちの様相ですが、今回も波乱はなさそうです。
どちらかというと緩和継続期待から、一旦は円安の材料になるかもしれないなというところです。
上記の米ドル高のシナリオと併せて見ると、もしかしたらドル円も高値を追うかも!?バケーションシーズンが終わり、年末に向けて最後の踏ん張りどころ!!頑張って参りましょう!では皆様、今週もグッドラック!
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