前週は、注目の米雇用統計などが強い結果となり全般に米ドル高の週でした。
ただドル円に関しては、トランプ米大統領の日米貿易に関する発言を受けてほぼ横ばいの結果となりました。。。
米雇用統計を受け上昇したドル円
ドル円は111円近辺でスタート。月曜日は米国がLabor Day休暇で静かな展開でした。火曜日の欧州時間からリスクオン雰囲気の中上値を探る展開に突入し111.50まで上昇しました。
ISM製造業指数が予想57.6のところ、61.3と非常に強い結果でしたが、反応はイマイチとなり、雇用統計までは動きにくい雰囲気。。。
米中貿易懸念がくすぶる中、株式市場の上値が重くなったことや木曜日は民間のADP雇用指数が弱かったとこから、ドル円も一旦110.5まで下落してしまいました。
金曜日は雇用統計への期待感からか、上昇に転じ発表前に110.80まで回復して、待ちに待った雇用統計本番!
注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想19.0万人に対して、20.1万人と良好。ただ過去2か月の雇用者増数が50千人下方修正されたためイーブン、注目の平均時給は前年比2.7%予想のところ2.9%と強めに出て市場はこちらに反応しました。
米国債金利は上昇し、米ドルも全般に強くドル円は111.25まで値を戻しました。さてここから!という時に、米トランプ大統領が日本との貿易協定について「合意に達しなければ日本は大変な問題になると認識している」と述べました。。。
「中国の次は日本」との思惑からドル円も一気に110.80まで下落、その後は111円まで買い戻されてほぼ月曜日オープンと変わらない水準で引けました。
激しく上下したユーロドル
ユーロ・ドルは1.16近辺からスタート後、連休明け後に米雇用の堅調が確認され米ドル高回帰とのシナリオで一旦は下値を模索。火曜には1.1530まで下落しました。
一旦サポートされると、1.160まで回帰、また水曜の欧州時間に1.1550までトライ。失敗すると1.164まで上昇と激しい上下を繰り返しました。
金曜日の米雇用統計後は全般の米ドル高に沿った動きとなり、1.1550近辺まで売られて引けました。
ポンド・ドルは、1.2920と前の週の引けの1.2960近辺から小幅安でスタート、EU(欧州連合)離脱問題にまつわる懸念が要因と見られます。
その後も重い展開で1.280まで下落。ただ、木曜に「ドイツが英国に対する主要な要求を取り下げた」との報道で、合意が成立するのでは!?との思惑で1.300まで大幅に上昇しました。金曜日は米ドルに主役をゆずり1.2920近辺で引けました。
オーストラリア・ドルは0.7190近辺でスタート後、米中貿易摩擦懸念から終始弱い展開。GDPが強い結果となり買われる場面もありましたが、売り場と捉えられ押され、米雇用統計でも売られ結局0.7100近辺まで下落して引けました。
トランプ大統領の貿易政策は奏功するか
さて、トランプ大統領の保護主義的な貿易政策は留まるところを知らず、今度は日本にも火の粉が飛ぶことになりそうです。
農業分野での市場開放を大幅に進めるようプレッシャーがかかることなどが予想されますが、どうなることやら。。。
また、自国企業のアップルに対しても生産を米国に移すようにとの発言をしています。アップルは中国からの輸入品に関税を賦課すれば一部商品の値上げに繋がらざるを得ないとの見解を米通商代表部(USTR)へ書簡で送っており、引き続き世界の工場・中国を中心としたグローバルなサプライチェーンが崩れるのかどうかのターニングポイントに来ているように思われます。
経済学的に考えるならば、貿易の衰退により世界の成長見通しが悪化するわけですので、良いこととは言い難いですが、米経済は良好を維持という結果になるのではないでしょうか。
でもその場合は、米国は生産コスト高によるインフレに見舞われることになりますので、いずれ景気後退に陥るということシナリオになるのでしょう。
バケーションシーズンが終わり、米中間選挙が近づくにつれてトランプ大統領の発言もヒートアップしていきそうですので、なんともポジションが取りにくいという展開になりそうです。
また欧州ではECBの政策発表を控えております。こちらも緩和解除に向けて具体的な案への手掛かりがでてくるか注目です。
いやー年末に向けて本当に踏ん張りどころ!!頑張って参りましょう!では皆様、今週もグッドラック!
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