先週は公式には否定されていますが、米中協議に進展ありとの米WSJの記事がありました。
また、中国が貿易不均衡を是正するプランを示したとの報道と、大手銀行を中心とした米企業決算が概ね順調に消化されている事を背景に株式市場が上昇。
米国債金利も上昇して主要通貨に対して米ドルの買い戻しが見られました。
米中貿易問題解消への期待から上昇したドル円
ドル円ですが、108.50近辺からスタートし月曜日が休場の東京時間が狙われたのか、材料もない中で一時108円ちょうどまで下落しました。
年初のフラッシュ・クラッシュの影響なのか、東京休場の月曜日に外国人が仕掛けるパターンが形成されているのかもしれません。
しかし、その後は堅調な株式市場と米国債金利の上昇を背景としたドル円の上昇に終始といった週でした。
EU離脱法案の英議会投票否決の報道を受けてやや上下するも、総じてリスクオンの雰囲気や年初にショートを振った投資家の損切なども巻き込んで上昇継続。
金曜日は特に中国が貿易不均衡是正に向けた中期プランを示したとの報道をきっかけに一段上値を伸ばし、結局109.80近辺まで上げて引けました。
ドラギ総裁発言で下落したユーロドル
ユーロ・ドルは1.1470近辺からスタート、特に方向感も乏しく1.1450と1.1500のレンジ内で推移する静かな展開が火曜日の東京時間まで続きました。
欧州時間に入り、1.1500の重さが確認されると下落に転じはじめ、ドラギ総裁の「最近の経済動向は予想よりも弱い」「依然として十分な金融緩和が必要」「景気減速は以前に予想していたよりも長引く可能性はある」といった総じてハト派的なコメントを材料に火曜日には1.1380まで下落。
その後も総じて強めに推移する米ドルが重石となり、なかなか1.1400台が定着せず。。。
結局金曜日に力尽き、全般ドル高の中1.1360まで下落して週末を迎えました。
内閣不信任案否決で買い戻されたポンドドル
ポンド・ドルは、EU離脱案の英議会投票を控えての警戒ムードが高い中、1.2840近辺からスタート。
一旦楽観視する向きからの買いで1.2930まで上昇したが、予想以上の大差でメイ首相が主導したEU離脱案が否決されると一旦、1.2670まで急落しました。
その後、内閣不信任案が提出されましたが、メイ首相が超党派での合意形成を目指すとのコメントを背景に一転買戻しが入り始め、不信任案が否決されメイ首相続投が決まると一時1.3000まで買われました。
金曜日は米ドルに押され売りに転じましたが、主要通貨では数少なく米ドルに対して小幅に上昇、1.2880近辺での引けとなりました。
オーストラリア・ドルは0.7210近辺からスタートし、米中貿易協議の動向をにらみつつ狭いレンジで推移
。
0.7220で何回か跳ね返されると上値が伸びず、金曜日は上記のように中国から不均衡是正案が出るとの報道にも拘わらず結局上昇機運に乗れず、結局は市場全般の米ドル高に押される形で0.7160台で引けました。
主要国の政治ニュースで方向感出ず
さて、米企業の10-12月期決算が続々と出てきていますが、大手銀行を中心にまずまずの決算内容となっており株式市場の上昇が継続しています。
しかし、一番の株式上昇の要因はやはり、やや態度を軟化させたFRBかと思われます。
データ次第とのスタンスに変化はないものの、「この先少しでも弱めの景気指標やインフレ指標見られれば3月の利上げなし」との見方が徐々に形成されていくでしょう。
そうするとやはり、米ドル安を中期トレンドのメインシナリオとしたいところですが、欧州経済もドラギ総裁の発言に見られるように、夏から利上げを出来るかに疑問符が付きますし、ポンドはEU離脱を巡るごたごたで方向感が出ずと、なかなか買うべき通貨が見当たらない状況です。
消去法的に円が選好されるということかもしれないですね。
今週は米中貿易交渉にしっかりした進展が見られるか、EU離脱案を巡って英議会内で議論がまとまるか、またEUサイドとの交渉の行方、長期化してしまっている米政府閉鎖に出口が見えるのか、といった政治的なニュースでまた相場が動きそうですが、中期的にはハト派FRBを材料にした米ドル売りの仕込みどころを探したいところです。
しかし、今年も政治ネタがオンパレードで大変な相場が続きそうです。擦り減らない程度に頑張って参りましょう!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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