先週は前の週と打って変わって米ドル安の週となりました。
特に金曜日、2016年の大統領選挙でトランプ陣営の幹部であったロジャー・ストーン氏が、FBIの特別検察官モラー氏によって偽証罪などで訴追されたとの報道がありました。
それにより週末に向けて一気にドル安が加速し、ドル円は狭いレンジに終始しました。
大統領の元側近逮捕で下落したドル円
109.80近辺からスタート、110円の重さが意識されてかダラダラと下落し、火曜日に週の安値の109.10台まで下げました。
しかしそこからまた一転、株式市場の力強さやクロス円の買いに支えられて水曜日NY時間には110円丁度まで上昇。
そこから一段の上昇には米利上げが必要ということなのか、はたまたドルロングのポジションが溜まっているのか抜けきれず結局109.50近辺まで反落しました。
金曜日も110円を伺う値動きを見せましたが、上記のロジャー・ストーン氏の逮捕でドル安に傾いたことをきっかけに結局109.50台に売り戻されて週末を迎えました。
ドル安の影響で上昇したユーロドル
ユーロ・ドルは1.1360近辺からスタート、木曜日にECB会合を控えて水曜日までは安値は火曜日の1.1330台、高値は水曜日の1.1390台と非常に狭いレンジ内での推移に。
そしてECB会合後の注目イベントであるドラギ総裁の発言では「地政学要因、保護主義の脅威、新興国の脆弱性、金融市場のボラティリティなどの要因で、ユーロ圏の成長率のリスクは下振れ報告にシフトした」と景気判断を引き下げました。
以前の会合では概ね均衡としていたこともあり、政策金利のさらなる据え置き観測が台頭し1.1290まで売り込まれました。
このままトレンドが発生するのかと思われましたが、金曜日は1.1300のサポートが見られとジリジリと上昇を開始。
上記のトランプ米大統領の元側近の逮捕をきっかけにドル安トレードが強まり、一気に1.1420近辺まで上昇、多少売りもどされて1.1410近辺で引けました。
修正案通過への期待で上昇したポンドドル
ポンド・ドルは、1.2880近辺からスタートし終始堅調に推移しました。
メイ首相のEU修正離脱案の投票が1月29日に予定される中、引き続き政治動向に注目が集まりますが、前週の不信任投票を乗り切っていることから議会サイドと何らかの妥協が成立し、修正案が無事通過するという見方が徐々に強まってきている模様です。
ポンド・ドルもじり高で、水曜までに1.3080まで上昇。
その後多少もたつきましたが、金曜日のドル安で一気に1.3200をブレイク、高値1.3220近辺まで伸ばし1.3200近くで週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは0.7160近辺からスタート、米中貿易協議の進展に不透明感が強い中、上値の重い展開。
ジリジリと下値を探り、火曜日には0.7110台まで下落しました。
木曜日の雇用統計が良好な結果となったことで一時0.7170近くまで上昇も長続きせず、その後米中合意は遠いとの米高官の発言から0.7080を割り込むまで低下しました。
しかし、金曜日の米ドル安局面では大幅に買い戻され、結局終わってみれば0.7180近くと小幅高での引けとなりました。
政策金利据え置きでドル安トレンド発生か
さて、米企業決算が本格化する中、米株の上昇が継続しており年末のリスクオフの巻き戻しの様相を呈しています。
為替水準も2018年末と比較すると、概ね米ドル安といった立ち位置です。
やはり1月4日のパウエルFRB議長の、やや市場に配慮したハト派的な発言が効いているというイメージでしょうか。
今週は現地水曜日にFOMCが開催されます。
政策金利の据え置きが予想されていますが、会合後の声明文で今後の金融政策について何らかの示唆が見られるか非常に注目されます。
もししばらく据え置きのニュアンスが出てきますと、今年に入っての初めての大きめのドル安トレンドの発生の可能性も考えられますので皆様、トレードの準備をしましょう!
とは言っても中国の劉鶴副首相が30、31日にワシントンを訪問して会議との予定や、29日の英EU離脱法案の採決などまだまだ相場を荒らすヘッドラインは目白押しです。
今年もヘッドラインとうまく付き合いつつポジション繰りを考えないとならない非常に難しい年と言えそうですね。
これから発生するはずの大きなうねりに上手く乗れる様に、じっくり目を凝らして市場をモニターしてきましょう。
チャンスは来るはずです!! それでは皆様、今週もグッドラック!
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