今週は香港でのデモの激化や、「週前半に米中協議がやや滞っているのでは」との見方が出たことで一時的にリスクオフ的な動きになりました。
ただ結局週末に向けて米株は回復傾向を取り戻し、やや楽観的なムードで週末へ。
米中協議の難航で下落したドル円
ドル円は、109.2台からスタート。
米国が休日で薄商いの中、香港情勢の激化から香港のハンセン株価指数が軟調でややリスクオフ地合いで一時109円割れまで低下しました。
その後は米中が合意に向けて話し合いをしているものの、「中国が第一次の合意に向けて難色を示している」との報道が見られはじめ雲ゆきが怪しい感じとなり、ドル円も下落基調で推移。
水曜日に108.60台、木曜日には米中協議軟調トークに加えてパウエル議長の講演で「労働市場が過熱しているサインは出ていない」「高インフレよりも低インフレのリスクが大きい」との発言が聞かれて売り継続、一時108.20台まで下落しました。
しかし、金曜日の東京時間にクドロー経済顧問が「米中の第一次合意は近い」と発言し、リスクセンチメントが回復!
米株が最高値を更新するとともにドル円も買い進まれ108.80台まで上昇して引けました。
保守党優勢との見方で上昇したポンドドル
ユーロ・ドルは、ECB関連の金融政策関連の指標といった材料がない中、クロス円の動きやポンドの動きにつられる受身的な相場でした。
1.1020台からスタートし、月曜日はBrexit党党首のファラージ氏が「前回選挙で保守党が議席を獲得した選挙区では対立候補を擁立しない」と明言。
これにより、「保守党が総選挙で優勢、合意離脱の可能性が高まった」との見方でポンドが上昇!それにつられてユーロも1.1040まで買いが入りました。
その後は米中協議に対する不透明感からユーロ円売りが優勢であった影響でずるずると下落。。。
水曜日、木曜日には一時節目の1.1000割れを示現し、更に下落するかに見えました。
しかし上記のパウエル氏の発言からやや米ドル売りに傾くとユーロも上昇を開始、木曜日に1.1020を回復。
金曜日は米中協議進展期待でユーロ円と共に上昇し、1.1050台で引けました。
ポンド・ドルは、1.2770台からスタート、上記のBrexit党党首の保守党を支持する発言で月曜日に大きく上昇、一時1.2900手前まで一気に買われました。
その後失速して1.2820台まで戻しますが、木曜日のパウエル発言で上昇を再開。
加えてBrexit党党首が前回選挙で保守党が2位であった選挙区でも対立候補を出さないと、追加の保守党支持を示唆すると一段上昇して1.2900を上にブレイク。
多少売り戻され1.2900を小幅下回る水準で引けました。
オーストラリア・ドルは、0.6860台からスタート。
米中協議がやや難航報道を受けてじり安であった他、木曜日に発表された雇用統計が予想を下回り一時0.6770台まで下落しました。
その後は、パウエル発言やクドロー発言で米中合意期待が高まったことで0.6820手前まで買い戻されてクローズです。
景気減速と関係しそうな気になるニュース
さて、米中協議に関しては合意前の腹の探り合いという感じでしょうか。
合意に向けて「いい感じ」と「ちょっと悪い感じ」のニュースが交錯という状況に見えます。
米中双方がリークし合って何とかいい条件で合意をしたいとの姿勢の表れですね。
Brexitに関しては総選挙で保守党優勢が伝えられておりBrexit党の援護もありそうですので、ポンド買いで良いのかもしれません。
ただ最後の最後まで何が起こるかわかりませんので触らぬ神に……でしょうか。
ところで、最近気になるニュースが増えてきました。
自動車業界ではリーマンショック以来のリストラですとか、シェアオフィスのWewWorkに対してSECが調査をしているですとか、それに関連してかソフトバンクのビジョンファンド2号に全くお金が集まらないといった景気減速時に見られる類のニュースです。
また米大手ドラッグストアチェーンのWalgreenがプライベート・エクイティに大型買収される可能性が報じられています。
規模は540憶ドル規模とか。。
このような大型買収は前回のクレジットバブル崩壊時にも見られており、振り返ってみればあの時点が終わりの始まりだった的な象徴的な買収劇になるかもしれません。
もしその懸念が実現しますと、FOMC利下げ、ドル安の展開もありますので要注意でしょうか。
まー、それでも本質的には米景気は欧州より良さそうですし、米中協議がとん挫しなければまだドルは上昇余地がありそうですので、年末相場も来年もやっぱ米中協議次第って感じですかね。
つかれそうです。今年も残りわずか無理せず生き残って参りましょう!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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