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今週の相場観:2019年12月第1週

今週は、木曜日にアメリカ感謝祭ということもあって全般的に市場の動きは鈍い展開でした。

 

とはいえ米中協議に向けた期待感からややリスクオン気味となり、株価が上昇、ドル円、クロス円が堅調に推移。

 

強い経済指標に上昇したドル円

ドル円は108.7台からスタートし、米中合意楽観視を背景にするすると109円手前まで上昇。

火曜日は東京時間に109円を突破し109.20まで一気にストップを巻き込んで上昇しました。

 

その後達成感から一旦108円80台まで売り戻されるもNY時間に再度109円台を回復。

火曜日のNY時間に「第一段階の米中合意が困難」といったヘッドラインも見られましたが影響は限定的でした。

最終的には合意に向かうとの見方が非常に強いことが伺われます。

 

感謝祭前日の水曜日、東京時間から再びじり高気味に推移していましたが、米国のGDPや耐久財受注といった経済指標が良好な結果であったことで一段とドル円が上昇。

109.60まで上値を伸ばしました!

 

木曜日は感謝祭でほぼ動きはなく、金曜日も非常に閑散ながら109.60台半ばまで高値更新、多少売り戻されて109.50近くで引け。

 

総選挙をにらんで上下したポンドドル

ユーロ・ドルは、週前半は自律的な動きはほとんど見られずユーロ円の動きに左右されつつの狭い値動きに終始。

 

1.1020台からスタートし、上は1.1030台、下は1.1000に囲まれたレンジ内で月曜、火曜を終えました。

 

水曜日は米経済指標で米ドル買いとなった際に一時節目の1.1000割れするものの、木曜日には再び買い戻されました。

金曜日は再び下値を模索する展開となり1.0980手前まで下落しましたが、一旦サポートが見られるとポンドの上昇につられて1.1020台まで戻してほぼ前週と変わらない水準で週末へ。

 

ポンド・ドルもクロス円主導の動き、1.2900近くからスタートし、ポンド円の上昇に合わせて1.2980台までまず上昇。

その後米中協議、香港人権法案などで売られて水曜日には1.2900割れまで下落。

 

劉鶴副首相の発言で1.2830台から上昇開始、総選挙に対する報道に一喜一憂しながら上下を繰り返しましたが、総じて強めに推移しました。

 

特に、大手の調査会社ユーガブの世論調査で「保守党が過半数を取る勢い」との報道がポジティブとなり上値1.2950台まで上昇しました。

とは言っても結局は選挙の結果が出るまでは決定打とはならずその後はやや売られて1.2910台でクローズ。

 

オーストラリア・ドルは、0.6790台からスタート。

値動きが鈍い中でしたが、第一段階の合意に対する警戒感やトランプ大統領が27日に香港の自治と人権の擁護を目的とする「香港人権・民主主義法案」に署名したことで、今後の米中協議に対する警戒感もあり、じり安の展開でした。

結局、だらだらと売られて0.6770近くで引けに。

 

ホリデーシーズンのポジションは軽めに

米国の感謝祭が過ぎ、ホリデーシーズンが本格化してきます。

今年利益が出ているトレーダー勢は変な値動きに巻き込まれないように取引を控えてきますので、本格的に市場の流動性が薄くなってくるのでは。

 

米中協議のヘッドラインなどで思わぬ値動きが生じる可能性がありますので、やはり市場の呼吸に合わせてポジションは軽めの方が良さそうですね。

 

今月は米中協議イギリスの総選挙が材料でしょうか。

 

来年に総選挙を控えるトランプ大統領としては、何らかの成果を見せて国民にアピールしたいところですので、多少妥協しても合意締結というシナリオで動くというのが大勢の見方です。

この材料でリスクオン的な雰囲気が続けば110円回復もあり得るかもしれませんが、まー、予断を持たずが無難ですかね。

 

一方で英国の総選挙ですが、週末に最新の世論調査が発表されて「保守党が支持率を落としている」との報道がありました。

選挙は水物、メイ前首相も有利とされていた選挙に敗れて全くBrexitの議論が進まなかったことから、これも結果を見ないことにはなんとも言えませんね。

 

もし保守党が過半数を取れば、ポンドの上昇が継続する可能性が高いと見られていますので、一口乗ってもいいかもしれませんね。

 

日本発の材料はあまりない感じでしょうか。。。

10月の増税の影響でやはり景気は冷え込んできているとの見方も出てきていますが、日銀の一段の緩和は難しいとの見方が大勢ですので、米国発の材料に引き続き注目ですね。

 

ホリデーシーズンです!

取引は控えめに、来年の見通しでも考えながらゆったり過ごしたいですね!

 

それでは皆様、今週もグッドラック!

 

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