今週は、米国でISM製造業指数が弱い内容となったことや、米中協議が想定以上に長引き12月15日の関税発動が回避できないとの観測が米ドル売り要因となり、主要通貨に対する米ドルの下落が目立ちました。
金曜に発表された米雇用統計は非常に良好な内容となり、米ドル買い要因に。
とはいえ、FEDの当面の金利据え置きを覆すとは思えず結局ドル安の週となりました。
強い雇用統計も上値が重いドル円
ドル円ですが、109.50台からスタートし、110円台をうかがう感じでじり高、109.70台まで上値を伸ばしていました。
しかしNY時間に発表されたISM製造業指数が予想を下回る弱い内容であったことからドル円は急落。。。
一時109円割れまで下げました。
火曜日もトランプ大統領から、「中国との合意に締め切りなし」との発言が聞かれました。
一部投資家の間では、15日までに一一次合意に至り、関税引き上げ回避との期待もあっただけに、米ドル売りが一段強まり108.50割れまでの下落となりました。
その後も、ADP雇用統計、ISM非製造業指数と弱い内容が続くものの、「米中協議は合意に近い」といったニュースを背景に買い戻しもあり、木曜日は一時109円をタッチする局面もありました。
金曜日は米雇用統計の発表を前にじりじりと売られて108.50近辺で迎えましたが、内容は文句なく強い結果。180千人の雇用増予想のところ254千人の雇用増、週当たり賃金も前年比3.1%増と3.0%増を上回りました。
その結果を受けてドル円も瞬時に108.90越まで上昇です。
しかし109円のブレイクに失敗すると、週末前のポジション調整か米株の上昇にも関わらず売り戻されて108.60手前で引けました。
上昇トレンドが止まらないポンドドル
ユーロ・ドルは、1.1020台からスタート、前述の通り弱いISM製造業指数米ドルが売られ、月曜日に一気に1.1090まで上値を伸ばしました。
火曜日はトランプ発言でドル弱めでしたが、クロス円の売りで上値が重く伸びず、水曜日は一時1.1100を上にブレイクし1.1120手前まで上昇。
しかし、徐々に米ドル買戻しとなる中、なかなか1.110台は定着しませんでした。
金曜日には米雇用が強かったことで、ドル円が伸びない中でしたが、ユーロは対ドルで売られて1.1060台で引け。
ポンド・ドルは1.2910台からスタート。
12日の総選挙に向けて与党保守党優勢の観測が強い中、楽観論から買い進まれ火曜日には節目の1.3000をブレイク、上昇トレンドは止まらず、1.3140台まで上昇して力強く引けました。
オーストラリア・ドルは、0.6770台からスタート、月曜日の弱いISM製造業指数を受けて0.6820まで上昇しました。
その後は、米中協議に関する一進一退のヘッドラインを受けて上下し、上値は6.860台、下値は0.6820台でレンジ推移となりました。
結局米雇用統計でも方向感は出ず、0.6840台で引けました。
少ない材料もポンド買いが無難か
市場は本格的なホリデーモードに入って来ています。
年末まで残すはFOMCと英国の総選挙、「15日までに米中協議で何かしらの合意があるか」といった材料でしょうか。
いずれにせよFOMCが政策変更をするまでのイベントかというと、そうではない気がしますので12月に大きな動きは発生しないかもしれません。
ただ、年末に向けたポジション調整で思わぬ動きがあるかもしれませんので、あんまりいじらないのが得策でしょうね。
英国の選挙もさんざん保守党優勢、「Brexitは合意ありで成立」との観測が強いわけですが、選挙の世論調査はなかなかあてになりませんので、大きくポジションとるのは厳しい気がします。
だけどもポンドの上値余地はありそうですので、無難な選挙結果シナリオに多少ポンド買いで臨むのもいいかもしれせんね。
個人的には、何もやらないで休んでいたい感じです(笑)
経済指標を受けて景気懸念は一旦後退
目立つのは米株の強さ。
米中合意が最悪、米総選挙後になってもといった報道が聞かれましたが、米株は結局買われています。
金利の絶対水準も低い中で、期待リターンが見込めるのは株だけということでしょうか。
中央銀行はなかなか引き締めには入れないとは思いますので、株高、クロス円高で攻める人が多いのかもしれないですね。
まー、それでも結局は米中協議のトーンで全てが決まる相場であることは間違いないですので、それが見えてから出たトレンドについていくというスタンスでゆっくりしたいと思います。
今週は英総選挙が一番のイベントでしょうか。
楽しめる程度のポジションで見ましょうね。
なにしろ生き残りが重要です!
それでは皆様、今週もグッドラック!
≪おすすめの海外FX業者≫
■超人気海外FXブランド XM
XMの口座開設はこちら
■初心者向けの固定スプレッド業者 IFCMarkets
IFCMarketsの口座開設はこちら
■低スプレッドが人気の秘密 Tradeview
Tradeviewの口座開設はこちら