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今週の相場観:2019年2月第3週

先週はFOMC後のドル安雰囲気が一変して、ドルの買い戻しの週となりました。

 

パウエル議長からは利上げ休止が示唆されているにもかかわらず、他の通貨圏の景気先行きも強くないということで、特に欧州・オセアニア通貨に対して米ドルに回帰という展開でした。

 

材料不足で動きにくい相場模様

ドル円ですが、週を通して非常に狭いレンジで推移しました。

 

109.40台からスタートし、月曜日こそ前週に発表された堅調な米雇用統計や米国債金利の上昇を受けてNY時間に110.16まで上昇。一気に走るかとも思われましたが、110円台は定着せず水曜日に向けてじりじりと109.6まで低下、その後も110円台に一時突っ込んでは跳ね返され、とはいっても109.6などでは買い戻しが入るレンジ取引が続き109.7近辺で金曜クローズ。

 

ユーロ・ドルは1.1450近辺からスタートし、ほぼ一本調子で下落しました。

 

月曜日は前週の米雇用統計やイタリアの景気後退入りを示唆するGDPなどから米ドル買い、またドイツの製造統計がかなり弱い内容となったことやBrexitを巡って全く進展がないことから欧州通貨売りとなってじり安。結局良いところなく1.1320台まで下落しての引けとなりました。

 

依然としてブレグジット続報で動くポンド

ポンド・ドルは、1.3080近くからスタート、英議会がメイ首相の離脱案にNOを叩きつけ、メイ首相が再度EUとの交渉を模索するが、EUサイドは強く再交渉は許されないとの姿勢を出すばかりで全く進展は見られずでした。

基本的にはじり安の流れとなり、一時1.2850近くまで下落しました。

 

木曜日のBOE会合では、カーニー総裁から5月の利上げの可能性が否定される弱気なメッセージが発せられたが、遅々として進まないEU離脱交渉の割にはそれほど悲観的でなかったということか一気に買い戻しが入り、1.3000近くまで上昇と相変わらず激しい値動きを見せました。その後は週末に向けてじり安となり1.2940台で週末を迎えます。

 

珍しくRBAが相場の材料に

オーストラリア・ドルは0.7250近辺からスタート、火曜日の金融政策でかなりハト派な声明が発表されるのではとの思惑もあり、会合前に0.7200まで売られました。

そして注目の会合後声明文では、景気見通しを引き下げながらも足元の経済は堅調とのトーンで買い戻しが入り、0.7265まで上昇。

 

しかし、翌日のロウ総裁のスピーチで、「今後は次の一手が利上げとなるシナリオも、利下げとなるシナリオも存在する。過去一年では、前者の可能性が高かったが、今日では可能性は上下よりバランスしたものとなった」と中立的なコメントをしたことから、一気に下落基調へ!

 

6日中に0.7100、8日には一時0.7060まで下落しました。その後、若干買い戻され0.7090近辺で金曜クローズへ。

 

安全牌はやはりドル円か

さて、FOMCから利上げ休止のメッセージが発せられて米ドル安か!と思いきや米ドル高の週でした。

 

やはりなかなか見合いで買う通貨が難しいということですね。景気見通しが良くないことに加えてEU離脱交渉を巡る不透明感が欧州通貨全般の重石となりがちで、ややユーロ・ドルも買われにくいようですね。目下、米中貿易交渉を3月の期限に向けて煮詰まりつつある影響で豪ドルも値動きが読みにくい……、

 

となると消去法的にはやはり円かなという気もするのですが、なかなかどうしてドル円も底堅いという。。。

ドル円の110円台も重そうですが、意外と一回は上に抜けるかもなーという雰囲気もします。先週のドル高にも拘わらずドル円は全く動かずだったので、意外とショートが溜まってしまっているのかもですね。一旦、上に抜けたあとはまたドル円ショートの仕込みをしたいとうイメージでしょうか。

 

ユーロ・ドルも一応押し目買い目線で見ていたいですね。EU離脱交渉が落ち着くにつれて、徐々にユーロ・ドル上昇のトレンドが出てくるといった年になるような気がします。

 

スイスフランでぷラッシュショック?

さて値動きですが、スイスフランが日本の祝日11日の朝7時台に急落、そしてそれを全戻しという不可解な動きを見せました。特に何も材料はありませんが、ストップをヒットしたとの報道、1月3日のフラッシュ・クラッシュもですが、日本の祝日朝は本当に狙われやすくなっているもようです。

 

その時間帯にポジションを持ち過ぎないように注意しましょう。根こそぎさらわれます。本格的なトレンドの発生まで時間はかかりそうですが、いつ来ても良いように素振りはしておきましょう!

それでは皆様、今週もグッドラック!

 

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