先週は前週からの米ドル高の相場が継続しました。
米中貿易交渉で何らかの成果が期待出来るとの思惑もあり米株株式市場が力強く推移したことも米ドルのサポート要因となりました。
米小売統計が弱く売り戻されたドル円
ドル円ですが、109.80前後からスタート、日本勢が祝日で不在の中、なかなか定着しなかった110円台を上方にブレイクすると、するすると110.40まで上昇しました。
火曜日のもみ合いの後、水曜日は日米株式市場が上昇する中でリスクオンムードであったことに加えて、米インフレ統計が予想を上回る上昇を見せたことから、年内の米利上げ期待が若干上昇したこともあり一気に111円まで上値を伸ばしました。
重要なテクニカル水準のある111.40台を伺うようにじりじり111.10台半ばまで上昇しましたが、そこで待ったがかかりました。
木曜日に発表された12月の米小売統計が自動車、エネルギーを除くベースで前月比-1.8%と記録的な弱さとなったことで、年内利上げ期待は再度後退し、110.40まで売り戻されました。
金曜日は、米中貿易交渉の進展を匂わせるニュースが流れたことや、先行き景気指標が強めに出たことで110.60を超える場面もありましたが、1月の生産統計が大きく予想を下回ったことで上値は抑えられて結局110.40台で週末を迎えました。
クーレECB専務理事の発言で下落したユーロドル
ユーロ・ドルは、1.1320近辺からスタートし、月曜日は全般の米ドル高の中、1.1270まで下落。
火曜日も1.1260まで下値を切り下げていきましたが、米ドル買い一服となる中、買い戻しが入り一気に1.1340まで上昇と荒い値動きを見せました。
水曜日は上記の米インフレ統計上振れを受けた米ドル買で再度1.1260まで売り戻され、木曜日は欧州の雄・ドイツの10-12月期経済成長率が0%となったことを受けて、1.1250までじり安となりましたが、この水準がサポートされた後は、上記の弱い米小売りを受けて1.1300を超えるところまで買い戻しが入りました。
金曜日はクーレECB専務理事の「ユーロ圏の最近の景気減速は予想よりも強く、幅広いものとなっている」との発言で一時1.1230 台まで安値を更新しましたが、1.1200が強いレジスタンスとなっていることや弱い米生産統計を受けた買い戻しで1.1300近辺での引けとなりました。
EU離脱をめぐって荒い値動きのポンドドル
ポンド・ドルは、1.2940近くからスタート、週初のドル高で1.2830まで下げました。
その後、英のEU離脱時期延長を巡る思惑で一旦1.2960まで急上昇、その後1.2850まで下落と荒い値動きが継続しました。
英議会でのまとまりは以前見られず、1.2770台まで下値を伸ばすも、金曜日の英小売統計が強い結果であったことや、米ドル売りもあり1.2890近辺まで上昇して引けました。
オーストラリア・ドルは0.7090近辺からスタート、週初は米ドル高で0.7060まで売られましたが、その後は米中貿易交渉への期待感から下値は堅く、週末に向けて順調な進展との報道に引っ張られて0.7140台まで上昇して引けました。
今のところ円買いが無難な選択か
さて、米国で弱めの経済指標が発表されていることで、FEDの利上げスタンスの復活までは相応に時間を要するとの見方が強まって来ました。
一方で欧州の経済指標も弱く買いにくい、豪州は米中貿易協議が進展を見せれば、上値の余地が出てくるかもしれません。
ただ主要通貨で言えば、やはり円買いが無難かなという気がします。
ポンドは離脱協議の進展を見極めてということになりますので、3月末頃から買い場がくるかもしれませんが……。
いやー何を買えば良いのか悩みますね。円かな。。
来週はFOMCやECBの政策会合議事録が発表されますので、引き続き中銀の当局のカラーを探りながら相場観を練るという感じでしょうか。
米政府閉鎖は免れたものの、トランプ大統領は非常事態宣言を発動し壁建設の予算捻出を図るなどまだまだヘッドラインは多そう。
一つポジティブな可能性があるのは、米中の貿易協議が継続するとのことですので、最終的な合意にいたらずとも何かしら健全な進展が見られている的な報道があるかもですね。
日本では、統計不正問題が注目を集めています。
想定ほど賃金が上がってなかったとの結論になるならば消費税引き上げタイミングの後ろズレ議論が再燃し、それが出てくるようだと円安の可能性もありますので、そちらの報道にも注目でしょうか。
何にしても、世界的に政治的なニュースが相場を動かす材料となる年になっていますね。
ポジションを控えめにするか、相場に入っている時間を短くして荒い値動きに耐えられる体制で臨みましょう!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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