先週は引き続き、「合意なき離脱」を回避する動きが見られたポンド主導に欧州通貨が強含む一方で、日本円、オーストラリア・ドルに対して米ドル高というミックスした動きが見られました。
強い経済指標がドル円押し上げる
ドル円ですが、110.70近辺からスタート。
東京時間はやや売り優勢でしたが、欧州時間から買いが入りはじめ111円を再度上値抜けると111.20台まで上昇しました。しかし111円台維持に失敗すると、再び売り押されて火曜日に111.40台、水曜の東京時間には110.30台まで下落しました。
水曜の欧州時間からは再び買いが入り始め、米国の消費者信頼感や住宅関連指標が強かったこともドル買要因となり、一気に111円を回復となりました。木曜日も東京時間に対象押しましたが欧州から再度買われて、米国の10-12月期の経済成長率が強い内容となったことで、米国債金利の上昇と共に111.50まで上昇し年初来高値を更新。
金曜日もレンジブレイクの勢いそのままに東京時間から上昇となり、米国時間には一時112円を突破し連日の高値更新となりましたが、多少売られて111.90近辺で引けました。
欧州通貨は英下院の動きで急騰
ユーロ・ドルは、手掛かりの少ない中、対ポンドでの売買に振らされる展開で対ドルでは方向感が出ませんでした。
1.1330近辺からスタートし、月曜日、火曜日は「合意なき離脱」回避に向けた動きが見られて大幅に上昇していたポンドの影響からじり高、1.1400まで上値を伸ばしました。
そこからは、ドル円で顕著に見られた米ドル高の影響で上値が重く、1.1400を上抜けては売り戻されの相場展開を木曜、金曜とこなし高値1.1420まで見ましたが、結局1.1360台まで売られて引けましました。
ポンド・ドルは、週前半から続伸1.3070近くからスタートし、火曜日に「メイ首相、合意なき離脱の可能性排除を提案」と報じられると1.3290まで上昇しました。
翌日も上値を追う動きが活発化し、1.3350まで上値を更新しました。
その後は、米ドル高も相まって一旦は調整が入り、1.3200近くで週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは0.713040近辺からスタート、米中交渉進展に期待がもたれる中、クロス円の上昇にけん引され0.7200手前まで上昇。
しかしそこからは次の一手は利下げとの見通しが強い中調整色が強まり、0.7080近くまで下落して週末を迎えました。
円安傾向はまだまだ続きそう
さて、今週は再びポンドの上昇が見られました。
メイ首相もEUとの交渉に時間を要するならば「合意なき離脱」を回避する法案で時間稼ぎをする姿勢を明確にし始めましたので、英国はどう転んでも何らかの合意を形成しての欧州離脱の可能性が高まって来たと言え、ポンドの上昇トレンドは継続するかもしれないなという展開です。
またドル円がついに一時112円を超えてレンジを上抜けました。年始のフラッシュクラッシュで105円を見たとは思えない展開です。
うーん、世界的に圧倒的な収益力を誇る米株市場へ集まる資金の流れが為替市場で力を持ってきているということなのでしょうか。FRBがハト派スタンスを見せる中、ドル円は下落方向なのかと思いますが、日本サイドも追加的な緩和余地が限られつつも、ゼロ金利政策が相当に長引くことが予想されることや、弱体化する日本の株式市場からの資金流出がドル円を支える展開が新たなトレンドなのかという気にもなりますね。。果たしてどうなるか。
早速トランプ大統領が週末に「強すぎるドルは望まない、FRBには利上げを好む紳士がいる」と再びFRBのパウエル議長を批判するジャブを飛ばしていますが、米国のFRBは日本の日銀のような政府とズブズブな関係には決してならないハードな期間ですので、影響は短期的に留まると思います。ただドル円も利食いのタイミングとしてはいいかもなので、多少影響は出そうですね……。迷惑な!
週末にポジション持つといいことないですねぇ。気を付けましょう。それでは皆様、今週もグッドラック!。
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