先週は、トランプ大統領の「対中関税の第4弾発動」ツイートの余波で全般ではやや米ドル安が進みました。
予想外の0.5%利下げを実施したニュージーランド・ドルの影響を受けてオーストラリア・ドルもやや弱含み。。。
また「合意なき離脱」へ向けた景気後退リスクが意識されたポンドも安く推移という、リスクオフが目につく展開でしたね。
ついに、ドル105円台に
ドル円は、106.60近辺からスタート。
東京時間から軟調な株式市場を受けて売り圧力が強まると106円をあっという間に割り込みました。
火曜日の東京早朝に中国を「為替操作国」として認定するとのニュースを受けて、米中貿易協議が一層難航するとの見通しから一段下落。
106ちょうど近辺から105.5まで到達しました。しかし、そこで一気にドル円の買い戻しが発動、105.50近くから107.10まで1円を超える上昇が見られました。
特に材料が報じられたわけではないのですが、中国政府が中国元の設定をアグレッシブに元安にもっていかなかったことや、日本の公的年金運用機関、政府系金融機関などによるドル円の買い、いわゆる「ステルス介入」が噂されました。真偽のほどはわかりませんが一旦、ドル買いが落ち着くとドル円売りが再開。
水曜日には再び105.50まで低下と地合いの悪さを見せましたが、前回介入が噂された水準だけに切り返して106円台を回復と神経質な動きとなりました。
週末に向けては、翌週の月曜日が日本の休日であることから、年初のフラッシュクラッシュが想起され、ドル円、クロス円に弱含み105.70近くで金曜クローズ。
ユーロ・ドルは、1.1110近くからスタート。
第4弾の貿易関税で米利下げ観測が強まる中、週初からユーロは上昇傾向、月曜日のNY時間には1.1200の節目まで到達。
火曜日の東京早朝には、上記の為替操作国報道を受けて1.1250まで上昇しました。
その後は一旦、介入観測もあり巻き戻し、ユーロ独自の材料も薄い中で1.1170と1.1250のレンジ内で上下を繰り返し1.1200近くで引けました。
ポンド・ドルは、1.2160近くでスタートし方向感がなく1.2200、1.2100のレンジでしばらく上下しましたが、やはりその後は「合意なき離脱」が意識されているのか上値が重く、週末にかけてはレンジの下限1.2100をした抜け、さらにクロス円の売りに押されて1.2030台で引けました。
オーストラリア・ドルは、0.6800台からスタート、週明けから米中協議難航、為替操作国報道で0.6750まで下落。
その後一旦は巻き戻すも、水曜日のニュージーランド中銀による予想外の0.50%利下げによって、ニュージーランド・ドルの下落と共にオーストラリア・ドルも一時0.6670台まで大幅に下落しました。
ただその後は落ち着きを取り戻して一旦0.6820まで買い戻されましたが、週末に向けてフラッシュクラッシュを意識した売りなのか、0.6780台まで下落して引けました。
引き続き売りをメインに
さて、週が明けて懸念されていた東京時間早朝のフラッシュクラッシュですが、起きませんでした。
相場の格言通りでみんなが警戒しているものは起きない、ということなのでしょうか。
ただドル円、クロス円は日本が休みの中、じりじりと下落基調を維持しております。
トランプ大統領からは協議についてポジティブな発言は聞かれておらず、引き続きFEDの金利引き下げは不十分との持論を展開しており米ドルに下落圧力がかかりやすい状況と言えそうです。ただ見合いで買う通貨が引き続き決め難い。基本的に全ての中銀が緩和モードですので、結局行ったり来たりが多いわけですが、円とユーロが比較的追加緩和余地が少ないということで買い候補になるのかもしれないですね。
イギリス新政権は盤石でない
ユーロは9月の会合で何らかの緩和パッケージが発表とされていますが、そこで出尽くす可能性があるかなと見ております。そうすればユーロ・ドルの上値が大きく開ける可能性がありますので注目です。
英国からはまたもや離脱延期を求める法案が出そうとの報道で月曜日に買われています。
もし再度延期となりますと、ポンドの出尽くしが遅れますので、また焦点の定まらない動きとなりそうです。いずれにせよ、大きな政治イベントですので、欧州、英国の今後に注目です。
米国は市場への影響で言えばトランプツイッターの一強状態ですので、何とも言い難いですが、9月のFOMCでFEDの追加緩和的な姿勢が見られるかに注目です。
貿易協議に大きな進展が見られそうにない中での政策バイアスがどうなのか。米ドル売りに拍車がかかるきっかけになるのかじっくり見定める時間帯ですね。
夏休み真っ只中、荒れた動きになりやすいのはご承知の通りです。生き残りに注力して無理はしないようにいきましょう!それでは皆様、今週もグッドラック!!
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