9月の四半期末を控えて、引き続き米ドルが底堅さを見せた週となりました。
米大統領の弾劾尋問開始との報道で一旦リスクオフに。
しかしFOMCが積極的な利下げに傾いていないことが大きな要因でしょうか、米ドルの堅調さが印象的でした。
ウクライナ問題でリスクオフとなったドル円
ドル円は、107.7近くと前週の引けの107.50台を上回ってスタート。
前週末に報道されていた中国代表団の米農場視察キャンセルは、特に米中協議に絡んだものではないとの報道が週末に聞かれていたことが要因で堅調に推移しました。
欧州時間に入りドイツの製造業PMI指数がかなり弱い内容となりクロス円の売りを誘発、ドル円もつられて107.30まで売られる展開に。
その後は堅調な株価も手伝って、火曜日NY時間にかけて107.80まで買い戻しが入ってきましたが、そこでペロシ米下院議長が大統領の弾劾尋問を開始すると発表。
政治的な混乱を嫌気して相場はリスクオフモードとなり、107円割れまで売られました。
水曜日の東京時間で107円がなんとかサポートされると反転上昇を開始。
NY時間には弾劾にかかる操作に対して提出されたウクライナ大統領との電話内容が大統領にとってそれほどネガティブではないとの見方から、ドル円が上昇し再び107.80を回復しました。
木曜日は特に材料もない中、じり安気味でしたがトランプ大統領の米中協議に再び歩み寄りを示唆する発言で買戻し機運となり、週末に向けてついに108円台を突破、一時108.20手前まで上昇、その後やや売り戻され108円丁度近くで引けました。
ドイツ製造業PMIが10年ぶりの低さでユーロドルは下落
ユーロ・ドルは、1.1020近くからスタート、月曜日に発表されたドイツ製造業の指数が大きく悪化したことで1.0960台まで急落と荒いスタートとなりました。
一旦は米大統領の弾劾尋問の開始報道でドル売りとなり1.1020を回復しますが、水曜日以降は「Brexit」に係る交渉が難航しているとの思惑からポンドと共に売られて1.0950割れを示現、木曜日も下値を模索する動きで、年初来安値を更新して節目の1.0900手前まで売られました。
大きなオプション設定が見られる1.0900がサポートされると切り返して、1.0940台まで戻して引けました。
ポンド・ドルは、1.2480近くからスタート、週初ユーロ円の下落につられて売られて1.2420まで下落。
火曜日に入り英最高裁が、ジョンソン首相の議会閉鎖は「違法」と判断され、議会の総先再開により「合意なき離脱」が遠のいたとの見方で一旦は1.2500ちょうどまで上昇しました。
ただ水曜以降は議会が開催されたとは言え、大きな進展が見られない状況に嫌気がさす形で下落を開始。
水曜日に大きく下げた後もじり安となり1.2300近くで週末を迎えました。
オーストラリア・ドルは、0.6770近くからスタート、米中協議に本質的な進展が見られない中で狭いレンジの動きに終始。
上値0.6800越え、下値0.6740と動きはなく結局0.6760台とほぼ変わらない水準で引けました。
景気後退懸念でユーロは下落傾向か
さて、引き続き堅調に見える米経済を背景に米ドルが買われる展開ですが、大統領選本格化ということでしょうか。
米大統領の弾劾尋問というかく乱要因が入ってきました。
一旦は会話を録音したテープが問題なく提出され事態は収拾かと思われましたが、その後に記録の改ざんや捜査妨害がなされているとの報道も聞かれうさん臭い感じになってきました。。。
ただ現実問題として弾劾が最終的に達成される可能性は非常に低く、この手の話題で米ドルが売られた時は、逆に買い場と思って臨んでいけるのではと考えます。
一方で、ドイツの製造業見通しが良くないことで再びユーロの下値模索の動きがあり、節目の1.0900割れが達成されれば、一段のユーロ安をトリガーしそうな動きをしていますので注目です。
年末前に意外と大きな相場になるかもしれないという気配があります。
ただ年末に向けてのフローは不規則になりがちですので、引き続き米ドル高の方向にポジションを傾けつつ、やや短い期間でこまめに取引する方が無難でしょうか。
あとは10月末の離脱期限に向けたポンド関連の報道が鍵でしょうか。
こちらは「合意なき離脱」回避となれば大きなポンド上昇が見られそうです。
ヘッドラインに一喜一憂する展開が想定されますが、状況がはっきりしてくれば多少買い目で見てもいいかもしれません。
まー危険ですけど……。
いよいよ最後の四半期に入ります。
荒い値動きに飲み込まれないように頑張っていきましょう！
それでは皆様、今週もグッドラック！
≪おすすめの海外FX業者≫
■超人気海外FXブランド XM
XMの口座開設はこちら
■初心者向けの固定スプレッド業者 IFCMarkets
IFCMarketsの口座開設はこちら
■低スプレッドが人気の秘密 Tradeview
Tradeviewの口座開設はこちら
