12月の第2週に入って市場の流動性も本格的に落ちてきている感があります。
しかし、材料は変わらず、米財政支出を巡る協議、Brexitのヘッドライン、コロナ関連ニュースというところでしょうか。
ワクチン関連のポジティブなニュースがおおむね織り込まれる中、株式市場でも利食いが見られて上値が重く値動きも通貨によってマチマチ。
ドル円、ユーロ・ドルは方向感出ず横這い、Brexit協議の難航を受けてポンドが軟調。
中国経済がコロナの面でも比較的安定しているということなのか、オーストラリア・ドルは堅調でした。
材料なく狭いレンジで上下したドル円
ドル円は、104.20台からスタート。
材料難の中、月曜日、火曜日は104.30から103.90と非常に狭いレンジで推移しました。
水曜日は米国債金利の上昇を見て104.40まで一時上値を伸ばしましたが、大きな動きには繋がらず。。。
木曜日はECB会合で一時ユーロ・ドル上昇と共にユーロ円買いも加わり、ドル円も104.60手前まで上昇する局面もありました。
しかし、「Brexit交渉が進まない」との報道が聞かれる中、株価も軟調となりドル円も売り優勢に。
金曜日もやや下げ基調となり104円台まで下げて引けました。
離脱交渉で上下した欧州通貨
ユーロ・ドルは、1.2120台近くからスタート。
週初から多少の上下はするものの、「Brexitの交渉になかなか進展見られず」との報道でやや売りが優勢でした。
水曜日には一時1.2050台まで売られる場面も。
一旦サポートされると、木曜日のECB会合前のポジション調整か、徐々に反転上昇。
ECB会合では追加緩和が発表されたものの強いユーロ高けん制が聞かれなかったことで1.2150越えを達成しました。
ただ、金曜日に結局進展の見られないBrexit交渉が重石となり1.2110台まで下げて週末クローズ。
ポンド・ドルは、1.3370台と下に窓をあけてスタート近くからスタート。
年末のBrexit交渉期限が控えるもまだ合意に至らず協議難航とのトークを受け、月曜に1.3230台まで下落。
その後、やや進展とのトークもあり1.3400まで戻す荒い値動きでした。
その後も一進一退、ジョンソン英首相とEU高官の会合との報道で1.3480まで上昇したかと思えば、再び進展なしで下落。
金曜日は合意なしの離脱に備えるべきといった発言も英国サイドからきかれ1.3150割れまで下落しました。
その後、多少買い戻されて1.3220台で週末を迎えます。
オーストラリア・ドルは、0.7430近くからスタート。
東京時間に欧州時間にやや株価下落の影響からか0.7370台まで下落しました。
その後は、比較的コロナ感染状況が落ち着いている中国経済の恩恵を受け易いとの見通しから上昇基調となり、週を通じて買われました。
木曜日は一時0.7570台まで上昇し、多少売られて0.7530台で取引終了。
緩和姿勢ならドル安継続期待
さて、ワクチン配布によるポジティブなニュースが織り込まれる中、株価の上値が重くなってきました。
年末を控えてのポジション調整や、米財政がまだ合意に至っていないことや、Brexit交渉に大きな進展が見られていないことなどが、リスクオンになり切れない雰囲気を醸成しております。
Brexit関しては、週末に協議を継続し今週中にも進展かという観測も出てきており、ポンドは大きく窓を空けてスタート。
全く本当に双方とも瀬戸際戦術です。。。
今週は年内の最後の大きなイベントであるFOMCが予定されています。
ワクチン配布が始まるとはいえ、足元の感染拡大には変化はないことから、FEDとしてはまだ緩和姿勢を維持することと思われます。
急速な長期金利の上昇は企業の資金調達コストの悪化に繋がることから、米国債買取年限を伸ばしてくるかに注目です。
もし伸ばしてくるようだと、一段ドル安が進む可能性もあるので、やはりドル売りをメインにしつつポジションを組み立てたいところです。
ECBはパンデミック緊急購入(PEPP)枠を5000億ユーロ拡大しましたが、「望ましい金融環境が維持出来るならば全額使う必要はない」とガード文言を入れていますので、見かけほどハト派でないように見えます。
ユーロ・ドルロング、ドル円はややショートくらいの目線で軽めに組み立てる時間帯でしょうか。
いよいよ年末ですね。
各国のコロナ感染者数はいまだ拡大しております。
ワクチンの配布と感染拡大ペースの鈍化が早く起こって欲しいですね。
当たり前ですが、みんなが健康で、景気が良いのが一番です!
それでは皆様今週もグッドラック!
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