年末に向けていよいよ大詰めとなって来ました。
年末までの最後の大きめ経済イベントであったFOMCでは、FEDの緩和的な政策が今後も長期期間に渡って継続することが示唆。
米国の追加財政への期待もあって対主要通貨で米ドル安が全般に進みました。
Brexit協議への期待感からポンドも堅調でした。
しかし、週末に向けて「コロナ変異種の拡大感染が警告で広まっている」との報道もあり、先行きの不透明感に懸念が集まり、週末に向けてポジション調整が見られました。
各国とも足元の感染者数に歯止めはかかっておらず、リスクオンにはなりきれない市場ムードでした。
緩和維持確認で下落したドル円
ドル円は、104台からスタート。
ファイザー社のワクチン承認を材料にリスクオンムードで始まりましたが、ニューヨーク市のクオモ知事から、「足元の感染拡大に歯止めがかかっておらず、完全封鎖に備えるべき」との報道でややリスクオフ。
103.50台まで下げると、その後材料ない中104円台回復と年末らしい荒い値動きでした。
火曜日以降は、米財政拡大シナリオで米ドル安がじりじりと進み、ドル円も103円台が定着していきました。
水曜日のFOMCでは、一部で期待されていた緩和政策の規模拡大が見送られたことで一時103.90台まで上昇するも、資産買入期間について「完全雇用と物価安定達成が十分に近づくまで購入を継続」と強めのトーン。
これにより、再度ドル安に転じ木曜日は一時102.90割れまで下落しました。
金曜日は一週間進んできた米ドル安の巻き戻しもあり、103.30台まで戻して引け。
協議進展報道で上昇した欧州通貨
ユーロ・ドルは、1.2110台近くからスタート。
週初からBrexit協議の進展期待で堅調に推移しますが、そこまで大きな動きとはならず1.2150を挟んで小動きでした。
水曜日は、FOMC前に米追加緩和期待からか1.2200越えを達成。
しかし、上記の通り緩和規模拡大は見送られて1.2130割れまで下落と荒い値動きでした。
ただ買入期間の長期化へのコミットで再びドル売りとなり、木曜日にかけて1.2270台まで上昇しました。
金曜日は週末のBrexit関連のヘッドラインへの警戒もあり、多少戻して1.2250台で週末へ。
ポンド・ドルは、1.3370台と前の週の引け1.3220台から上に大きく窓をあけてスタート。
週末にBrexit協議進展を示唆する報道もあり、ポジティブなトーンを維持して一時1.3440台まで続伸。
一旦沈静化して1.3300まで売られると再度協議進展とFOMC後の米ドル売りで上昇を続け、木曜日には一時1.3600越えを達成しました。
ただ、週末に向けて合意は達成ならず、「コロナ変異種の拡大が懸念される」との報道で売り基調に。
結局、1.3520台まで戻して取引終了です。
オーストラリア・ドルは、0.7540台からスタート。
コロナワクチンの配布による景気回復、特に中国経済の回復の恩恵を受け易いとの思惑もあり堅調に推移しました。
月曜日はやや振るわずでしたが、その後は木曜日まで米ドル安のトレンドにものり、一時0.7640まで上昇。
多少戻して0.7620台で引けました。
年末の離脱協議でポンドは荒い展開か
さて、ワクチン接種の開始と英国での変異種拡大が綱引きとなる一方で、Brexit協議は週末を経ても合意に至っておらず。。。
年末に向けて残り時間はわずかとなって来ました。
英国でロックダウンが強化されていることもあり、正直外交どころではないということかもしれません。
年末薄い中でのヘッドラインでポンドの値動きは荒い展開が継続しそうです。
年末までの最後のイベントとなったFOMCは、資産買入規模の拡大というカードを来年に残しつつ、今回会合では買入期間の長期化にコミット。
来年に向けてもう一段の米ドル安への下地が出来たかなというイメージです。
引き続きユーロ・ドルのロングやドル円のショートがメインの組み立てになるでしょうか。
ただドル円はクロス円の影響も受け易いので、どちらかというと米ドル安テーマを上手く捉えるにはユーロ・ドルのロングがメインかなという気はします。
年末なので大きくはポジションをとることはしませんが、軽めに仕込んで様子を見る時間帯ですね。
2020年も残りわずか、東京を始め先進各国の主要都市でコロナ感染者数に全く歯止めがかかっていない状況です。
ワクチン接種が始まったとはいえ、本格的な景気回復にはちょっと時間がかかりそうですね。
何にしろ健康一番です。
“Stay warm, stay safe” で皆様が素敵なクリスマスを過ごされることを願っております!
それでは皆様今週もグッドラック!
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