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今週の相場観:2020年2月第4週

前週もコロナウィルスの感染拡大を巡る報道で市場のセンチメントが揺れる不安定な相場付きに。。。

 

そんな中でも米株式市場は最高値を更新と好調を維持、ドル円も底堅い動きとなりました。

 

一方で生産統計が不調となったユーロは下落、と対照的です。

 

大きな動きなく横ばいのドル円

ドル円ですが、109.70近くからスタート。

週明けから中国や横浜クルーズ船での感染症例拡大の報道で上値は重く横這いといった静かなスタートでした。

 

火曜日NYのパウエルFRB議長の議会証言では、「新型コロナウィルスの感染拡大による影響を注意深く監視」としながらも、「米経済は非常に良い状態にある」「重大な判断見直しがなければ現在の政策が適切」と政策金利の据え置きを示唆。

市場への影響は限定的となりました。

 

株価の上昇に伴って水曜日は、ドル円が110円を突破。

上値110.10台まで上げて久しぶりに高値更新かと思われましたが、木曜日の東京時間に診断基準の変更により湖北省でウィルス感染数が急増との報道を受けてドル円は瞬時に109.80まで下落。。

NY時間も売られて一時109.60近くまで下値を伸ばしました。

 

しかし、一旦下げ止まると再び横這いの動きに戻り、翌週月曜日が米国休日ということもあり、大きな動きがないまま109.70台で週末へ。

 

政治的不透明感に売られたユーロドル

ユーロ・ドルは、週を通じて軟調な展開でした。

 

ドイツのメルケル首相後継者候補と目されていた与党・キリスト教民主同盟のクランプ=カレンバウアー党首が辞任を発表。

 

後継者によっては、現在の中道左派の社会民主党との大連立解消の可能性も出てきて、ドイツひいてはEU内の政治的な不透明感が出てくるといったニュースや、12月の鉱工業生産が前年比-4.1%と記録的な弱さになったことで週を通じて売り優勢となり、1.0950近くから1.0830近くまで下落して週末を迎えました。

 

ポンド・ドルは、1.2900手前からスタート、ユーロと対照的に買われる展開。

コロナウィルス感染拡大の影響を一番受けにくいのは主要通貨内ではポンドとの見方が強まり、今週の人気通貨となりました。

 

木曜日の上昇は非常に力強く、1.2950から一時1.3070台まで上値更新。

さすがに週末を控えて多少売り戻されて1.3040台で引けました。

 

オーストラリア・ドルは、0.6670台からスタート。

月曜日は週末を経た感染数の増加から一時0.6660近くまで売られる局面もありましたが、感染数の増加ペースがやや鈍くなってきたとの見方から反転上昇!

水曜までに0.6750まで上値を伸ばしました。

しかし、木曜日の湖北省の感染数急増報道で押し戻され、やや雰囲気の悪いまま0.6710台で金曜クローズ。

 

米経済の強さにドル高基調継続か

さて、週末のウィルス関連の報道ですが、中国での感染症例が7万件に迫る6万8500件に上り、15日の増加件数は2009件、死者1665人との発表が中国国家衛星健康委員会から出ております。

 

日本を始め各国で死亡者が出始めていると報じられていますが、今のところ死亡率の上昇は見られていないことから、感染拡大は既にやむなし、ワクチン開発を含めた治療法の確立が待たれる局面に入っているものと思われます。

 

米株式市場は、事態は徐々に収束していくとの見通しのもと最高値を更新してきており、ドル円も過度に下落という状況は回避されそうです。

引き続き押し目買い回転で見る局面でしょうか。

 

大きく売り込まれたユーロ。

 

一段の緩和余地は限定的との見方は強まっていますが、域内の生産動向も弱まっていることが確認され、コロナウィルス影響もそれなりに受けることもあり、年内のマイナス金利維持との思惑は強く、キャリー通貨として売られているというイメージでしょうか。

どこまで下値を模索するか注目です。

 

米国では民主党の大統領選挙候補を選出するための予備選がスタートしておりますが、全般的に突出した人気の候補が出ておらず、接戦の様相。。。

結果として人気が分断されると共和党の候補に有利に働く傾向にありますので、市場ではトランプ再選の可能性が高まっているという見方がちらほら見られます。

 

そうしたことも株価にポジティブに効いているのかもしれませんね。

 

FRBの引き締めが視野に入ってこなければ、今年もリスク性資産市場が強く、米金利高、ドル高がワークしやすいのかもしれません!

それでは皆様、今週もグッドラック!

 

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