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今週の相場観:2020年2月第5週

前週もコロナウィルス感染拡大を巡る報道で市場の株式等のリスク市場のセンチメントは全般にネガティブ方向に傾斜。。。

米ドルへの逃避買いが集まりました。

 

特に対円での上昇が顕著です。

 

円売りで一気に上昇したドル円

ドル円ですが、109.80台からスタート。

「中国の財政相が追加刺激策を実行する」との報道で、前の週の引けから若干高く寄り付きました。

 

月曜日はNYが休日の中、ジリジリと上昇し110円手前まで買われました。

18日は東京時間の早朝に米アップルが「1-3月期の売上ガイダンス達成は困難」と発表すると株価下落の連想から、ドル円も109.60台まで一旦調整。

 

ただ、NY時間に株価が下げ渋ると再び110円を伺う上昇をみせはじめ、水曜日にはついに110円を突破!

そのまま勢いよく買われNY時間には111.60まで上値を伸ばしました。

 

明けて木曜日、株価軟調、米金利も低下といった環境でしたが、有事の円高なんのその状態で上昇を続け、欧州時間についに112円を突破し、上値を112.20台まで高値更新!

 

2019年4月来の112円到達に一旦は達成感も出たか、金曜日に株価が下落する中で多少売られて111.60近くで引けました。

 

ドル高の影響を大きく受けた欧州通貨

ユーロ・ドルは、週前半は上値の重い展開でした。

 

1.0830近くからスタートし、月曜日は横這い。火曜日には1.0800を割り込むと1.0780台まで下落と軟調でした。

その後もユーロ円の上昇を背景に1.0800台を回復する場面もありましたが、また1.0780まで押し戻されと一進一退の状況で水曜日、木曜日を消化。

 

金曜日は、ドイツの企業景況感が若干市場予想を上回ったこともり、多少の見直し買いが入り1.0820を回復。

NY時間には週末を控えて米ドルロングの外しと見られる米ドル売りで、一気に1.0860まで上値を伸ばしました。

多少売り戻されて1.0850近くと小幅高で引け。

 

ポンド・ドルは、1.3030台からスタートし、月曜日はダラダラと下落し1.3000まで、火曜日もダラダラと下落して1.2970台まで下げました。

 

しかし、雇用統計が強めの内容となったことで買われ始め1.3050をタッチ。

騰勢は続かず、またじりじりと米ドル高のプレッシャーを受けて下落すると、木曜日には1.2850まで下値を伸ばしました。

 

金曜日に入ると、米ドルロングの週末前の調整からポンドが吹き戻し、1.2960台まで買われて引けました。

 

オーストラリア・ドルは中国の追加景気刺激策の発表を受けて、0.6720台と前の週より多少高く始まりました。

しかし、ウィルス拡大に衰えが見られない中で中国景気の減速を一番に受けるとの見通しで続落。

下値は0.6580台まで下落です。

 

金曜日には他通貨同様に米ドルロングの外しから上昇し0.6620台で引けました。

 

消去法で残るのは米ドルか

さて、新型コロナウィルス感染の拡大は中国外でも勢いを増している模様です。

 

週末には韓国やイタリアでも多くの感染者が確認された影響で、週明け韓国ウォンやユーロが弱くスタートしています。

 

陸続きの欧州でも急速な感染拡大が出てくる恐れがあるとすると、やはり消去法的に米ドルが買われる展開が継続するのかもしれません。

 

市場で注目を浴びたのは急速なドル円の上昇でした。

 

今までは、株価が下落、リスク回避相場となれば安全資産として円は買われていました。

 

しかし、今回の騒動においては、日本でも感染拡大が懸念されていること、また中国景気の減速でインバウンド消費が弱まることなどに加えて、長期的な経済成長の余力が少ないことや公的年金のドル買い観測などが円売りの理由として挙げられております。

 

これは本当に長い意味でのドル円上昇トレンドの始まりなのか、一時的なものなのか。

個人的には110円手前で溜まりにたまったショートの損切りに見えるのですが。

ただ超長期的に見れば、大幅な円安が発生してもおかしくはないとは思っていますので、多少ドル円も買ってみるのも面白いかもですね。

 

冬が終わりに近づいてくれば、感染も徐々に減ってくることの当初の見通しが果たして実現するのかが注目です。

 

これが落ち着かないことには腰を入れたポジションを持つこともできなそうですね。

引き続き生き残り重視で。。。。

 

では皆様今週もグッドラック!

 

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