コロナウィルスの世界的な拡大はとどまるところを知らず、死亡者数も米国、欧州を中心に増加をたどっております。
経済指標的には、米国の雇用統計や失業保険申請件数で急速な労働市場の悪化が見られました。
四半期末のリバランスに支えられていた株式市場も4月に入ってから上値は重く、結局今週も3月半ばの力強い「有事のドル買い」までは行きませんが、主要通貨に対して一方的なドル買いに。
弱い雇用統計にも関わらず上昇したドル円
ドル円ですが、107.90台と最近には珍しく窓をあけないで落ち着いてスタート。
東京時間にずるずると107.10台まで下落しましたが、欧州時間から持ち直し108円台まで回復と方向感がでず月曜日は終了しました。
火曜日は四半期末で東京の10時近くの仲値に向けて久しぶりに強いドル買いが見られました。
108円近辺から短時間で108.70台まで上昇と溜まっていたドル買い需要が爆発!
109円突破に失敗するとダラダラ下落し、108.10まで下げてリセット。
NY時間にも再度108.70台まで上昇しましたが、米株の失速、ロンドン引けにドル円の売りオーダーがあったようで、下げ足を強め107.50まで下値を伸ばしました。
4月に入っても上値が重く、NY時間の株価下落局面で一時107円割れまで下落。
木曜日も引き続き下値攻めは続き、107円割れを再度トライするも失敗すると、そこからドル円は反転上昇!
新規失業保険件数が600万人以上と大幅に悪化したにもかかわらず、トランプ大統領の「サウジ、ロシア減産示唆」とのツイートから108円まで回復と荒い展開となりました。
金曜日もややドル買いが先行。
雇用統計で失業者数が10万人増加予想のところ、70万人増加とボロボロの結果ながら、市場は過去のデータをほぼ無視。
引き続き原油減産への期待からかドル円はじりじりと上値を伸ばし、108.50台で引けました。
感染拡大で下落したユーロドル
ユーロ・ドルは、1.1140台からスタート。
前の週の強烈なドル安トレンドが継続するのか注目されましたが、今週は一転して週を通じてドル買いとなりました。
イタリア、スペインでのコロナ感染拡大に歯止めがかからず、再び欧州危機を連想する投資家も出てきたというイメージでしょうか。
ずるずると売られ続けて一時、1.0770台まで売られて、多少戻して1.08近くで引けました。
ポンド・ドルは、1.2460台からスタートです。
前週の売られすぎゾーンからの強烈な買い戻しを受けてスタートした訳ですが、今週は上値が非常に重い展開でした。
特に大きな材料はなく1.2400近辺をいったりきたりのレンジ推移。
時折1.25をトライするような値動きもみられましたが、力強さを欠き、金曜日はついに力尽きて一時1.22まで急落。。。
多少戻して1.2270近くで引けました。
オーストラリア・ドルですが、0.6160台からスタートし、ポンドと同じように上値の重い展開でした。
中国の景況感指数が回復といったニュースが見られる場面では一時0.6200越えも達成しましたが、長く留まることは出来ずにズルズルと売られて0.6000割れまで下落。
結局そのまま底値圏の0.6000近くで引け。
経済指標に市場は反応せず
さて、米国で強烈な雇用関連指標の悪化が見られたわけですが、ドル売りには繋がらず。。。
この局面においては、雇用統計や鉱工業生産といった過去の経済状況を示す、いわゆるハードデータが悪化するのは当然のことであり、市場はあまり反応しない傾向にありますが、まさにそのような状況となっているようです。
それよりもサウジとロシアが歩み寄り減産の可能性があるといった噂ベースでオイル価格が大幅上昇して、米国国債の金利上昇とドル高をもたらしたりとか、J&J(ジョンソン・アンド・ジョンソン)が来年初に向けたワクチン開発のトークから株が上昇したりといった、将来の景気に対して希望の持てるようなちょっとしたトピック、ツイートなどの影響が増しています。
スケジュール通りの経済指標発表にむけてポジションを調整していても、予期せぬタイミングで相場が動いてしまい、思わぬ損を抱えてしまう可能性の方が高い環境が続いています。
生き残りを考えると相場に入っている時間を短くして、変な値動きに巻き込まれないことが重要な局面かなと感じます。
何となく、市場不安から米ドル買いになりがちな展開を頭に置きつつ、時間限定でポジションを取る姿勢で臨みたい今日この頃。
いやー難しい!!
第二四半期も頑張って参りましょう!
それでは皆様、今週もグッドラック!!
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