コロナウィルスの感染拡大と世界中の大都市圏での経済活動抑制策の導入で、景気後退は確実視されている情況となっています。
しかし、「米国NYにおける感染拡大ペースが幾分鈍化してきた」とのデータを受けて、株式市場が月曜日から大幅に上昇。
その結果、前の週まで見られていた有事の円買い、ドル買いの巻き戻しが見られて主要通貨に対してドル安、円安となりました。
狭いレンジで上下したドル円
ドル円ですが、108.50台と窓をあけずにスタート。
米NY市における感染拡大鈍化の報道が週末に聞かれていたため、米株の先物が東京時間から上昇。
リスクセンチメントの改善でドル円もするすると上値を伸ばし、欧州時間の入りで109.40近くまで改善しました。
その後109円割れまで戻すと、火曜日、水曜日は108.50と109.10台を行ったり来たりの非常に狭い値動きに。。。
その間ドル安傾向ではあったものの、クロス円が買われてドル円がサポートされるという展開でした。
木曜日は米国で新規失業保険の申請件数が再び跳ね上がったことや、全般のドル売りに押されて一時108.20まで下落。
しかし、週末に向けて再びOPEC+の枠組みで減産に対する期待も高まったこともあって買戻され、ほぼ変わらずの108.40台で引けました。
感染者減少が期待され上昇したユーロドル
ユーロ・ドルは、1.08近くからスタート。
週明けは米NY市のポジティブなニュースでやや米ドル高となり1.0770まで下落。
火曜日は欧州から「イタリアが段階的な都市封鎖解除を5月4日から開始」、との公算といったポジティブニュースを受けてクロス円主導で買われて1.0930近くまで上昇しました!
水曜日は「EU財務省がコロナ対策で合意に至らず」といったヘッドラインから1.0830まで売られましたが、一転木曜日はスペインからも「コロナ感染者数減少の始まりが近い」といったニュース、再びEU財務省の景気対策合意への期待の高まりで買われ始め、1.0950台まで上昇しました。
イースター休暇前で閑散の金曜日は多少戻して1.0930台まで多少戻して引け。
ジョンソン首相の容態安定で上昇したポンドドル
ポンド・ドルは、週末にジョンソン首相が集中治療室に搬送されたとの報道を受けて、1.2270近くから1.2210台まで下げてスタート。
その後も買い戻しありつつも容態の悪化が噂されると1.2160台まで下げる場面も見られました。
火曜日の東京の売りを持ち堪えるとその後は反転上昇を開始。
火曜は高値1.2390近く、水曜は1.2420台、木曜は1.2480台までするすると上値を伸ばしました。
イースター休暇前、「ジョンソン首相の容態回復」が聞かれ、多少戻して1.2450台で金曜クローズ。
オーストラリア・ドルは0.600台からスタート。
前の週の中国の景況感指数の改善や中国での感染者の増加が大幅に減っているとの報道を受けて終始買われました。
市場全般のドル安も手伝って0.6340台まで買われて引け。
方向感出ずも市場安定とともにドル安傾向か
さて、最近は米ドル高と米ドル安が週替わりにやってくるなかなか読みにくい相場展開です。
総じていえば株式市場が下落すると「有事のドル買い」、株式が堅調だと逆にドル安に動いているように見えます。
円も有事に買われやすいのですが、対ドルで多少下落、クロス円が大幅に下落のパターンが多いので更に読みにくいですね。。。
まー、チャートで方向感が出ている方についていかせてもらうしかないでしょうか。
木曜日は米国の金融当局から一歩踏み込んだ政策が発表されました。
今までは投資適格級の社債を購入すると発表していたのですが、3月22日時点で投資適格級の格付けを有していれば、その後ジャンク級格下げされた債券であっても購入するとの発表がありました。
実際にそのあとに格下げされている企業も多く、市場では「手元資金の枯渇から大量に企業倒産が出るのでは」との懸念がありましたので、リスク資産へのセンチメントは大幅に改善しています。
一方でOPEC+の減産協議ではメキシコの反対が伝えられていますが、米国が肩代わりするかもとの報道もあります。
米国が減産に加わるとなれば大きな転換点といえ、コロナショックで需要が弱いながらも原油価格がある程度安定してくることが予想されます。
一旦コモディティ、株式市場が落ち着けば、大きく金融財政緩和を速攻で打ち出している米ドルが安くなる局面がくるのではないかな?と思われます。
とは言っても目先は有事のドル買いがたまにおき、落ち着いた時はドル売りと交互にくる展開がしばらく続きそうです。
ポジション取りも日々変えて行かないと稼げなそうで、本当に毎日疲れますね。
今年は生き残り重視!!!
今週も頑張っていきましょう!
それでは皆様、グッドラック!!
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