先週は、月曜日から明るいニュースが立て続けに出ましたね。
「米モデルナ社のワクチン治験が有力な結果」との報道、中国の原油需要の回復、「5000億ユーロ規模の欧州復興基金設立に独仏首脳が合意」といった発表など。
これら好材料に焦点が集まり、ドル円、クロス円に買いが入りました。
ただ火曜日以降は上記のモデルナ社のワクチンを疑問視する報道、米中関係の悪化懸念などで株式市場の上値が重くなったことから、リスクオンになりきれずレンジの動きとなり大きな方向感は出ませんでした。
ワクチン報道で上下したドル円
ドル円ですが、107.00台からスタート。
「中国の原油需要が回復している」との報道、各国の経済再始動の動きを受けて、ややリスクオン気味にじりじりと上昇を開始しました。
そんな折、米モデルナ社のワクチン治験に関するポジティブなニュース、欧州復興基金の設立に向けて独仏首脳合意との報道でクロス円の買いが活発となり107.50まで上昇。
火曜日も上昇傾向は継続しNY時間には久しぶりの108円突破!
しかしその後モデルナ社の治験結果を疑問視する報道が聞かれ始めて失速、107.70台まで売り戻されました。
水曜日以降は株価も行って来いで一進一退。
ドル円も方向感はでず107.30台から108円を挟んだレンジ展開で推移した結果、107.60台で週末を迎えました。
復興基金で週半ばまで上昇したユーロドル
ユーロ・ドルは、1.0820台からスタート。
上述したモデルナ社のワクチンに関するニュースでクロス円の買いは活発、ユーロは1.0800台から上昇を開始しました。
NY時間では欧州復興基金のニュースも加わり1.0930近くまで続伸。
火曜日以降も木曜日のNY時間までクロス円の上昇トレンドが支えとなり、1.0970台、1.1000目前、1.1000越えと上下動を繰り返しながら上値を更新します。
木曜日NY時間には欧州の復興基金に関して、財政規律を重視する国から対案が出てくるという観測や、米中関係の悪化を嫌気した株式市場の失速を受けてクロス円は売られてユーロも下落トレンドとなり、結局1.0900台まで売り戻されて週末へ。
ポンド・ドルは、1.2110台からスタート。
ユーロ同様に週初からクロス円の買いを背景に上昇し、月曜日に1.2200超えでした。
火曜日藻引き続き買われて1.23手前まで上値を伸ばしました。
その後揉み合いのあと、ベイリー英中銀総裁による「マイナス金利の可能性を検討」との発言を背景に売りが優勢に。
じりじりと下落し始めると、1.2160台まで売り戻されてクローズでした。
オーストラリア・ドルは、0.6420台からスタート。
週明けから中国の原油需要の回復、世界景気の回復期待のクロス円買いを背景に継続的に上昇しました。
月曜には0.6500超え、水曜に0.6600越えと、リスクオン。
週後半は米国の3連休を控えて、米中関係の悪化懸念から利食い売りで上値が重く。。。
売られ始めると、0.6530台で引けました。
コロナ関連は穏やかも市場の調整に警戒
さて、株式市場を中心としたリスク資産の動きは引き続き穏やかなものとなっています。
1−3月期の米企業決算も続々と発表されていますが、さほど大きなネガティブなサプライズはないと言える結果です。
一方で週末に米大手レンタカーのHertzが米破産法11条の適用を申請。
日本の日産、三菱重工、英ロールスロイス、米ウーバー、IBMなどの大手企業からも大規模な人員削減の報道が出てきており、実体経済の悪化はまさにこれから加速してくると言えるでしょう。
中国の情勢もきな臭く、香港や台湾に対して統制を強める向きの発言・行動をしており米中関係も悪化してきています。
株式市場も何かのきっかけで大きく調整する可能性は否定できずといったところでしょうか。
一方で、世界的に財政・金融当局のサポートも大きく、米大企業の目先の資金調達は引き続き順調に消化されているようです。資金繰り倒産が急速に増えるリスクは限定的かもしれません。
引き続き、何かの拍子に株価・クロス円が調整した時は、一旦はクロス円の売りで入りましょう。
米大統領選に向けては、金融市場で良いニュースが流れるシナリオの元、ドル円、クロス円を買っていくポジション取りをイメージしつつ、市場モニターを継続していきます。
動くきっかけはいつも見えにくいものです。動き出すまではただひたすら生き残りを考えましょう!
それでは皆様、今週もグッドラック!
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