先週は、緩和拡大観測の中、ECBが市場予想を上回る規模の金融緩和を実施したことでリスクオンムードに。
結局、米国内の暴動などに対する治安懸念、米中の緊張が高まっていましたが、米株は大幅高。
これによって、主要通貨に対して円安トレンドが継続しました。
良好な雇用統計に上昇したドル円
ドル円は107.70台から小安くスタート。
月曜日は一時107.30台まで売られるも欧州時間から株価堅調の中、買い戻されてほぼ横ばいでした。
火曜日、株高により長らく抵抗線になっていた108円をNY朝方についにブレイク!
大きく上値を伸ばして108.70台までの大幅上昇を演じました。
大手証券会社がドル円売り推奨を撤回し、ショートポジションを解消したこともドル円上昇に寄与したとの観測も。
水曜日もやや弱含む場面がありましたが、強めの民間ADP雇用統計やISM非製造業指数によって、再びドルが買い戻されます。
109円手前まで上昇しますが、木曜日はECBの追加緩和発表でユーロ高が圧力となりドル円は横ばい。。。
金曜日は、注目の米雇用統計。
その結果は750万人の雇用減少が予想されていましたが、250.9万人の雇用増加という良好な結果でした。
「雇用は継続ながら働いていない人が多くそれを失業に分類すると失業率はさらに上昇する」といった意見も聞かれましたが、雇用悪化に歯止めがかかっていることが確認されたこともあり、株価は大幅に反発。
ドル円も上昇しましたが109.90手前までとなりました。
流石に110円手前の売りが強かったということでしょうか。多少売られて109.60近くで引けました。
クロス円買い継続で上昇した他国通貨
ユーロ・ドルは、1.1100台からスタート。
株高、クロス円高のトレンドで週を通じて買われ続けました。
火曜日には1.1200をタッチ。
木曜日のECBでパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を6000億ユーロ増額、少なくとも2021年6月末まで継続すると発表しました。
増額幅は5000億ユーロが予想されていたところ、それを上回る緩和拡大であったことが契機見通しにポジティブと捉えられて大幅に上昇!
節目の1.1300を越えると1.1360まで続伸です。
金曜日は欧州時間に1.1380台まで上昇しましたが、雇用統計前のポジション調整。
強い米雇用を受けた米ドルの買い戻しもあり、1.1290台で週末を迎えました。
ポンド・ドルはユーロと同様にクロス円買いを背景に大幅に上昇。
1.2340近くからスタートすると、月曜日1.24、火曜日1.25、水曜日1.26突破。
このようにするすると上値を伸ばし、金曜日には1.27越えを達成しました。
多少売り戻されて1.2670近くで週末クローズ。
オーストラリア・ドルは、0.6660台からスタート。
他通貨同様に対ドルでほぼ一貫して上昇を続けました。
月曜日には0.6800タッチ、火曜日に0.6900手前まで上昇。
水曜日に0.700手前で跳ね返されるとその後は0.6900を挟んでレンジ推移しました。
金曜日に再びクロス円の買いが強まり一時0.700を突破。
その後は、雇用統計前のポジション調整が発生、NY時間の米ドル買いで多少戻して0.6970近くで引けました。
上昇トレンドに乗りつつ市場の調整を注視
さて、米国内の暴動や米中問題を抱えながらも株式は上昇を継続しています。
株高によるリスクオンムードを受けて、クロス円も引き続き上昇中。
前回も書いた通りまだクロス円の上昇に乗るトレードを続けるしかなさそうです。
6月は四半期末にあたり、上昇してきた株式に対してもポジション調整が出る可能性もあるので、引き続き何かのきっかけでクロス円の下落が起きる展開には要注意です。
アメリカン航空のチケット予約が前年比で大幅上昇、カーニバル、ロイヤルカリビアンといった大手クルーズ会社の予約状況は良好、小売モール大手サイモンプロパティーが店舗を再開といったニュースが出てきており、それらの株価は大幅に上昇しています。
雇用の悪化がここで踏みとどまることが出来るのならば、本当に調整のないまま上昇相場が継続する可能性もあるので、クロス円の上昇の力も侮りがたし。。。
また、ECBの緩和拡大も景気見通しに明るい材料であることは間違いないです。
ラガルドECB総裁も前ドラギ総裁の回復に向けなんでもやる姿勢を見せていますので、景気底割れの事態は回避されそうな雰囲気です。
相場の格言に「中銀と戦ってはいけない」というのもありますので、まだゆるりとリスクオン継続、クロス円買いをメインシナリオで考えていくしかないですねー。
しかし、気温が上がってきましたね。
20度台後半もちらほら出てきて冷房が必要な日が多くなってきました。
コロナウィルスが暑さに弱いといいのですが。。。
それでは皆様、今週もグッドラック!!
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