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今週の相場観:2020年7月第2週

先週は、米国をはじめとして先進各国でコロナウィルスの感染拡大、第2波懸念が意識されました。

 

しかし、治療の改善か、若年層の感染の増加が主因かははっきりしませんが、データ上は死亡率の低下が見られています。

これを好材料と見て、株価はリスクオンモードを継続、豪ドルやポンドは対ドルで買われました。

 

クロス円の買いも見られたことでドル円も小幅ながら上昇。

 

リスクオンで上昇が続かないドル円

さて、ドル円は107.10近くからスタートして欧州時間までレンジで方向感が出ず。。。

NY時間に入ると、株価の上昇とともにクロス円主導で買われて一時107.90まで大幅に上値を伸ばしました。

 

火曜日も同じような展開で、NY時間までは小動き。

四半期末のロンドンフィックス近辺では107.50台まで下落する場面もありましたが、その後は再び株の上昇と共に買い優勢で一時108円手前まで価格を伸ばします。

 

香港国家安全維持法が発動されて、国家転覆を図ろうとする者などに終身刑が課せられることになりましたが、市場に織り込み済みで影響は軽微でした。

 

水曜日から7月に入りました。この日はまず東京時間に節目の108円を超えると108.15近くまで上昇します。

このままモメンタムを伴うかとも思われましたが、リスクオンに伴う米ドル売りの影響でドル円も売りが入り失速。。。

結局、107.50台までの下げとなりました。

 

木曜日は、米雇用統計発表を控えて小動きでスタート。

雇用統計で予想を上回る雇用回復が見られていることが確認されると安心感で107.70台まで買いが進みました。

しかし、コロナ拡大、休暇前のポジション調整で買いも長続きせず107.50まで戻し。

金曜は米休場で方向感なくそのまま107.50近くで週末クローズでした。

 

株高とクロス円買いで上昇した欧州通貨

ユーロ・ドルは、1.1220近くからスタート。

月曜日は株高、クロス円買いで1.1290まで急上昇。

 

1.1300越えに失敗すると失速して、火曜日には四半期末のフローで売り優勢に。一時1.1200割れまで下落と激しい動きとなりました。

ロンドンフィックス後は再度クロス円の買いに支えられて1.1260まで買い戻されて火曜日を終了。

 

水曜日はコロナ再拡大懸念もあり欧州時間に1.1200割れまで再度急落、と思ったらNY時間に再び買われて1.1280近くまで上昇!

せわしない動きが継続しました。

木曜日は節目の1.1300越えを果たしますが、良好な米雇用統計を受けた米ドル買いで再び1.1220台まで売り戻し。

金曜日は米休場の中、1.1250近くまで小幅に上げて週末を迎えました。

 

ポンド・ドルは、1.2330近くからスタート。

週初はEUとの貿易交渉への不透明感から1.2250まで下落します。

しかし火曜日以降は米株高とクロス円高に支えられた買いで上昇を開始。

 

火曜日に1.2400、水曜日に1.2490まで大幅に上値を伸ばしました。

木曜日も米雇用統計前に1.2530まで上昇しましたが、雇用発表後の米ドル買いに押されて1.2450台まで下落。

金曜日に多少上げて1.2480台で週末クローズ。

 

オーストラリア・ドルは、0.6860台からスタート。

コロナ感染の拡大懸念から週初は上値も重くレンジで推移、火曜日に主要経済地域であるビクトリア州のロックダウンが発表されると一時0.6830台まで下落しました。

 

しかし、その後も米株の持ち直しとクロス円の上昇で急速に買い戻されて火曜日に0.6900越え。

水曜日に0.6940、木曜日も米雇用発表前に0.6950越えまで上値を伸ばしました。

米雇用で一時0.6900まで売られるも、0.6940近くまで買い戻されて週末へ。

 

市場は緩やかな上昇も依然高い恐怖指数

コロナ感染拡大で経済活動の再開に影を落とすニュースが見られるようになりました。

米国ではNY市の店内飲食再開を延期、上記豪ビクトリア州のロックダウンなどです。

 

企業のリストラも勢いを増しています。

 

米小売り大手のノードストロームが6000人解雇、

自動車大手ダイムラーとBMWの雇用削減報道、

米航空のデルタ、サウスウエスト、ジェットブルーのリストラ報道、

などが先週発表されております。

 

また、香港の国家安全維持法の発動で中国に対する国際的な批判も出てきており、なかなか株価の上昇を正当化にしにくい環境ではありますが、株価は上昇を継続しております。

 

コロナの死亡率の低さがポジティブなのか、大規模なロックダウンはもうないという織り込みなのか難しいですね。

ただこれだけ株価が上昇しているにも関わらず、恐怖指数として有名なVIXインデックスは27.7と高水準のままです。

やはり株価は上昇しつつもどこかに不安心理があるということかもしれません。

 

この水準ですと昔ならばクロス円の下落が起きても全くおかしくないのですが、今回はどうなるのか。。。

 

米独立記念日のイベントなどで感染拡大が再度見られて相場が崩れるのか、それとも持ちこたえて再びリスクオンの週となるのか慎重に行きたいところです。

 

一応市場の雰囲気は株価が持ちこたえてのクロス円の上昇という感じに見えますので、ユーロ円のロングなどで軽くポジションをとって様子見をしようと思案中。

にしても東京も感染者が減りませんね。。。

 

ポジションも健康もStay Safe!で参りましょう!

それでは皆様今週もグッドラック!

 

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